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周囲の人を巻き込んでいくために必要な「捨てる」と「仮説」の繰り返し

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縁の切り方という本を刊行した中川淳一郎氏がNEWSポストセブンに寄稿した内容が興味深かった。

 よく、交際のきっかけを「趣味が合ったからです!」なんて楽しそうに言う人がいるが、多分、それ以上に気の合う人間になるのは「怒りのツボが同じ人」「嫌いなものが同じ人」である。

 行列に並ぶのが嫌い、ブランド物を買うことが嫌い、パーティーが嫌い、ハロウィンで仮装をするのが嫌い、猫に対する虐待に怒りを覚える、ラーメンに関するウンチクを語る人がウザい──様々な事象に対するネガティブな感覚を共有できる人とは多分気が合う。

引用元:気の合う人の見分け方 「怒り」「嫌悪感」を共有できるか否か│NEWSポストセブン

「あんなに性格の悪い人がこんなに狭い神戸の街でやっていけるわけがないー、こんちくしょー」なんて思ったことは一度や二度ではない。ところが、しばらくしてから聞こえてくる評判や繋がりを観察していると、“あんなに”と思った人同士が仲良くしている光景を見かけるようになるのである。

そうして気付くのは自分には性格が合わないだけで、あっちの人同士は同じ価値観を共有しあっているということだ。性格の善し悪しではなく、同じように物事を考える同士は同じ場所に集いやすいというだけのこと。隣の芝生の色は違って見えるという類の話と同一なのであろう。個の違いに違和感を覚えているときは、大抵、自分の心に妬みの感情が育っているもの。他に善悪の基準を設けるよりも自分の心のなかに原因を見つけた方が改善は容易い

万物は表裏一体。明日の晴れを祈る人もいれば、雨を願う人だっている。どっちが正しいなんてことは、裁判官でない限り、裁判官であったとしても、本当のところは決められない。ただ、その時々、同じ考え方だから居心地が良いなと感じるゾーンもあれば、そうじゃないゾーンもあるというだけの話だと思う。

引用元:引き寄せの法則っていうのはつまり「類は友を呼ぶ」っていうことなんじゃないかと | 川柳をこよなく愛する明石のタコ

人間関係だけではなく、外部環境にも同じ考え方を適用してみる。

たとえば「時間がない」「忙しかったから」という言葉は言い訳であって、「時間を作る」ことや「余裕を設ける」ことを自分の事前準備と意識でなんとか出来なかったかと省みる。省みて、次からはこうする、こうするためにはこれを捨てると決める。捨てるというリスクを取ることによって、こんなリターンが得られるようになるのだとプレゼンテーションをする。実行する。

― 簡単ではないけれど、こうして自分の仮説を伝えていけば、周囲の人を巻き込めるようになっていく。巻き込むということは知恵やチカラを貸してもらえるだけでなく、責任の平等分担となって、失敗したときに自分一人が責任を背負いこむ必要もなくなるわけだ。だから何度でも、再挑戦のチャンスを与えられ成功へと近づいていく。失敗の先に成功があるという所以である。

人それぞれの価値観。否定するよりも許容する、または受け流す。ネガティブな感情を抱いてしまったときは、自分の心に原因があると決める。自分の心に影の見えたときは、捨てることの出来ていないものを見出す。これを捨てて、こんな風にしていくと周囲に伝える。人を巻き込んでいく。負ではなく正のスパイラルを作っていく。

その実践とイメージが、次に繋がっていくと信じて、僕は繰り返し、同じことを書き綴っていく。