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作曲の世界に飛び込む機会をくれたSC-88ProがiOSアプリとなって復活した

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RolandからSOUND Canvas for iOSが登場した。

 1990年代にDTM用の定番音源として普及したローランドの「SOUND Canvas」シリーズをiOSのソフトウェア音源アプリとして復活させた。1600音色/63ドラムセットを内蔵しており、楽器16パートを同時に鳴らせる。内蔵エフェクトはリバーブ、コーラス、ディレイ、2バンドEQに加え、64種類のインサーションエフェクトを装備。SOUND Canvasシリーズの互換性を最大限確保するとともに、最新技術による高演算精度により高品質サウンドを実現したとしている。プレーヤー機能も備えており、スタンダードMIDIファイル(SMF)を再生できる。

 音色マップは「SC-55」「SC-88」「SC-88Pro」「SC-8820」の4種類を搭載。SOUND Canvasシリーズ用に作られた過去の膨大な楽曲データをそのまま鳴らせるという。このほか、「CM-64」およびGM2の音色配列のSMF再生にも対応する。

引用元:「SC-55」や「SC-88」がiOSアプリで復活、ローランドが「SOUND Canvas for iOS」発売 -INTERNET Watch

中学生だったころ、このミュージ郎シリーズで夢中になって作曲をした。弁当箱よりも一回り大きなサイズの機械をパソコンに繋ぎ、そこから音を出す。作り込めば作り込むほどイメージしている音の世界に近付いていく快感。頭のなかにあるものがカタチになっていく、生まれてはじめて神様になることのできた世界の入口だった。

当時10万円近くしたこのハードウェア音源が、いま、ソフトウェア音源となって復活する。しかも値段はわずか2000円程度だ。iPhoneやiPadという小さな箱のなかに、いつでも情熱の世界を呼び戻すことができる。宝箱ごと持ち歩ける興奮を記さずにはいられない。

当時はDTMといった(デスクトップミュージック)。インターネットではなく、パソコン通信で出会ったTさんに機材を貸していただいて僕はこの世界の虜になった。その後、僕はTさんのいた会社に就職することとなり、その会社での人の繋がりがあって、会社を経営するようになったという経緯がある。DTMというものに興味を持たなければTさんと会うこともなかっただろうし、いま、この会社を経営していることもなかっただろうと思うと感慨深いものがある。人生に大きな影響を与えた機械が手のひらにあるという感覚はなんとも不思議だ。