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ひととの繋がり、気配を大切にするということ。ひとの悪口を言わないようにするということ

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想いを伝えることと同じくらいに商売で大切なことは、人の気配をさせることだと思っている。論が正しいのであれば、人が集まり、人の集まるところにお金が回るようになる。商売の方向性が正しければ、自然と登場人物の多い物語が完成されていくだろう。いつまでも昔話をしているうちは、自分の商売が停滞していることに他ならない。

「あの人の周囲にはこんな人たちがいるね」「あの人はこんなことを継続しているね」「あの人はこのことに熱いね」と、周囲が語ってくれるようになる。僕たちが何かを選びたいとき、そんな風に言われている人から買いたいと願うことを考えれば、ひととの付き合い方、距離感、そしてその気配を伝える重要性について理解するのは容易い。

自分たちを選んでいただきたいのは本音。
でも、わざわざ他を蔑んでまで、自分たちの地位を相対的に押し上げようという考え方は好みません。

引用元:他を蔑むことが差別化なのだとすれば。 | コトバノ

論を論っぽく仕立て上げるために、わざわざ他の誰かを蔑むようなことをしてはならない。それは自分の周囲のひとの気配を殺してしまうということ。近寄ってはいけない空気を作りだしてしまうということ。

たとえば政治家を批判するときに「Aさんの考え方は偏りがあって危険だ。リーダーとしてふさわしくない」と書くのと「Aさんのこういう部分はとても素敵だと思うのだけれど、Bさんの考えるこういう部分も採り入れてくれたらもっと魅力を増すのではないかな」と書くのとではどうだろう。発言主のことも、AさんBさんへの評価も、蔑まない書き方をした方が(発言主にとって)好ましい結果になるのではないだろうか。

ひととの繋がり、気配を大切にするということ。ひとの悪口を言わないようにするということ。合理的な方法を考えすぎて繋がりを消してしまうのでもなく、誰かよりも上位にいることを誇示して承認されようとするのでもなく、焦らず、おごらず、自分の信念を貫くということ。売るのではなく選ばれる生き方をしていくというのは、つまり、それを継続していくことなのかな、と思う。