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「部屋を散らかさないで」と「部屋を綺麗にしておこう」の違い ~中小企業の出口戦略と製品ライフサイクル理論

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出口戦略、撤退の時期。何かを始めたら、それを終えるべきタイミングがある。うまくいっているものでも、いつまでもうまくいき続けるわけではない。コンサルが好んで使うのは「製品ライフサイクル理論」という言葉だが、どや顔せずとも、「物事には流行りと廃りがある」といえば誰にだって理解できることだろう。

知識や理屈としては確かにその通りだと思う。ただ、起業間もない人や小さな会社が、この理屈にしたがって「出口」を意識し続けると、今度はその物事が【出口に向かうように】なってしまう気もするのだ。イメージに支配される、知識に左右される。たとえば小さな子どもに「部屋を散らかさないで」と言うのと「部屋を綺麗にしておこうね」と言うのでは、後者の方が部屋が整然とした状態で保たれる確率が高いという。同様に、「出口」のイメージが強くなりすぎると、その手前にある「成熟」の山が小さくなって(または消失して)しまう。行動主体がひとり、または小さな組織なのだから、行動が(負の)イメージによって制約を受けてしまうのは否めない。

「諦めなければ夢は実現する」というのも事実だし「リスクを最小限に食い止める」というのもまた現実的な考え方だ。相反するふたつの論。自分によって都合の良い考え方を都合の良いタイミングで解釈するのが人という生き物。どちらの針路を選ぶのかは人それぞれで、僕たちはそれを理屈によって封じ込めようとしてはならない。

中小企業にありがちな「ブレ」を少なくするためにはどうすれば良いのか

ただ、風に揺れやすいのは小さな船であるということは心得ておくべきだ。船が大きくなればなるほど波や風の影響は受けにくくなる。ひとを雇って組織を大きくしろと言うのではない。そうではなく、コミュニケーションの効率を高めて【自分の針路に周囲の人を巻き込む】ことによって、正のイメージは追い風に、負のイメージにある現実的なものとそうではないものの違いを明らかにしていくことはできるのではないだろうかと考えている。経営者は孤独なものであるという思い込みが、選択の幅を狭めてしまってはならない。

では、コミュニケーションの効率を高めるとはどういうことか。それは「決める」の前に「聞く」「相手から質問されるようになる」というプロセスを求めていくことなのだが、そのあたりは日々綴る僕の業務への考え方のカテゴリを参照してもらえると嬉しい。

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