川柳

【川柳】夕焼けの具材になって包まれる   ばた

一日の仕事を終える頃の西の空。

汗も、やれやれも。
くたびれた顔も、やり終えた顔も。

夕焼けの一つになって、夕焼けに溶け込まれて。

ほっとした、景色の中にいるのです。

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  【特選三】夕焼けの具材になって包まれる

    月刊川柳マガジン2006年7月号
    あすとろ柳壇(雑詠、浅利猪一郎選)