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学生街の殺人 ― この街に生きた僕の。

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東野圭吾さん、学生街の殺人読了。




著者:東野圭吾
出版社:講談社
サイズ:文庫/482p
発行年月:1990年07月
ISBN:406184721X
本体価格 714円 (税込 749 円)

学生街のビリヤード場で働く津村光平の知人で、脱サラした松木が何者かに
殺された。「俺はこの街が嫌いなんだ」と数日前に不思議なメッセージを光平に
残して…。第2の殺人は密室状態で起こり、恐るべき事件は思いがけない方向に
展開してゆく。奇怪な連続殺人と密室トリックの陰に潜む人間心理の真実。

秘密を共有することは、そこに絶対の信頼関係を生じさせる。

でも、秘密は重荷になりがちで、いずれそこから「裏切られるのでは?」という
懸念へと繋がっていく。一方は、たとえどんなに純粋で、そんな気持ちがなくても、
他方の疑念は拡大を続け…。

自分の気持ちを、憶測で判断されることはすごく嫌だった。
安っぽい言葉で、どこかで聞いたようなシナリオを押し付けられるのは、とても嫌だった。

信じて貰えぬことが、ただ、ただ、辛かった。

青春の匂いは、物に街に染み込む。

僕は、いつまでも、映るままの僕でありたかった。
ただ、それだけのことだった。