川柳をこよなく愛する明石のタコ

神戸の印刷会社、前川企画印刷の代表ばたがお届けしております

川柳

[川柳] 耳たぶに風 幸せの顔をして

投稿日:

 ほんの小さな、ささやかな喜びを憶えていられるほうが、その人生は幸せに違いない。日常のなかに重なるそれらを綴るのに、この川柳という手段があって、今年はどれだけの幸を17文字に閉じ込めることが出来ただろうか。忙しい? 余裕がなかった? だからこそ、であるはずの世界に、ちゃんと向き合えなかったことが心残り▼葉が落ちて、枝だけになった樹木。右の枝は左の枝の都合を知るわけもないのに、均等に伸びた左右。毎日のコツコツは、形ある方向へと収束していくことに気付かされる。来年はどんな365段を積み上げようか▼一年を生きられた、与えられた。そのすべてに感謝して、来年の空の色を想い、祈る。

耳たぶに風 幸せの顔をして

月刊ふあうすと 2013/1月号
裏表紙掲載

Google

Google

-川柳

執筆者:


関連記事

no image

【川柳】指切りの温もり残る一人きり   ばた

いま、どこにいますか? 約束・・・ もう、忘れてしまいましたか?? 未来に繋げていく、小さな約束が大好きでした。 会ったときから、次の約束を取り付けたがる、そんな僕でした。 小指はずっと覚えています。 …

no image

【川柳】星の降る今日はいい子にしていよう  ばた

いじめることは   ― 自分の心に棘を植えてしまうこと いじめられて希望を失うことは   ― 鈴の音に耳を塞いでしまう淋しいこと 空の広さと、星の瞬きは、君と彼とを区別はしない。 だから今日は、みんな …

no image

【川柳】向日葵が背中を曲げて茜雲   ばた

もたれかかるような、くたびれたような。 そんな表情を見せるこの時期の向日葵の向こう側に、赤が広がる。 包み来るようなその優しさに、もうすぐ一年の3分の2が終わろうとしていることに気付かされる。 小さな …

川柳マガジン初めての特選。

投句を続けて一年ちょっと。 はじめて川柳マガジンで特選に選んでいただきました。活字にしたい句だったので、高い評価が得られて嬉しい。 いいこと、わるいこと。色々ある中の、ほんの温度が心に染みます。 川柳 …

no image

【川柳】笹の葉は揺れて 刺されぬ世のことを   ばた

そう、なってしまったコト。 いつか当たり前だった平和や安全。いま、祈らなければならないものへ。 だれかを信じなさいという言葉や教え。いま、人を疑う性悪説へ。 短冊は、どのときから。 寒い季節に揺れるよ …

Google


↑成人式や卒業式、入学式に似合う髪飾り特集はこちら
(コトバノ監修/【ギフトにも最適、桐箱付】)
このブログの執筆者であり前川企画印刷の代表である西端がフォト詩集をiPhoneアプリで出しました。知識ではなく、感性に訴えかける写真と言葉たち。もし良かったら、もし良かったら…
follow us in feedly