川柳をこよなく愛する明石のタコ

神戸の印刷会社、前川企画印刷の代表ばたがお届けしております

短歌鑑賞

[短歌鑑賞]知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう/吉田恭大

投稿日:

知り合いの勝手に動く掃除機を持っていそうな暮らしをおもう
吉田恭大
短歌研究 2013年11月号

スタートラインは同じだった同級生たちも、今は方向も速度もそれぞれで、その場所から見える景色を教えてほしいとも思うし、過去形にしてしまった現実は沈黙にしまっておいてほしいとも思う。なんでも話せたはずが、自分に向けられるような地雷を避けて話すのは大人になったからで、大人は自分の傷のことをよく心得ている。

今だって言葉で伝えたがるし、いつかきっと、ピアノにも戻りたいと思うよ。

Google

Google

-短歌鑑賞
-,

執筆者:

関連記事

[短歌鑑賞]多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた/中畑智江

多すぎる言葉を払い落したらきれいな空が広がっていた 中畑智江 同じ白さで雪は降りくる (新鋭短歌シリーズ15) 「愚痴なら聞くよ」「ほんと?」 ところが不幸話には、お互いの不幸が重なり始めてしまう。「 …

[短歌鑑賞]さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない/杉崎恒夫

さみしくて見にきたひとの気持ちなど海はしつこく尋ねはしない 杉崎恒夫 パン屋のパンセ 作者の杉崎さんは大正8年生まれ。2009年に亡くなってしまわれたが、この歌は70代か80代の頃に詠まれたものだそう …

no image

[短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之

そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように唱えるようになって、異なる考え方や価値観を敵対視せず受け流すことができるように …

[短歌鑑賞]かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど/石川啄木

かの時に言ひそびれたる大切の言葉は今も胸に残れど 石川啄木 一握の砂 血圧や呼吸、心拍を伝える集中治療室のモニター。僕たちは父の顔をみて危機を知ったのではなく、赤くなった数字の色と響き渡る電子音によっ …

[短歌鑑賞]たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶/木下龍也

たくさんの孤独が海を眺めてた等間隔に並ぶ空き缶 木下龍也 つむじ風、ここにあります ソチ五輪のフィギュアスケートで日本男子初の金メダルに輝いた羽生結弦選手の活躍は見事だった。 華やかな舞台、栄冠。その …

Google


↑成人式や卒業式、入学式に似合う髪飾り特集はこちら
(コトバノ監修/【ギフトにも最適、桐箱付】)
このブログの執筆者であり前川企画印刷の代表である西端がフォト詩集をiPhoneアプリで出しました。知識ではなく、感性に訴えかける写真と言葉たち。もし良かったら、もし良かったら…
follow us in feedly