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ある閉ざされた雪の山荘で ― 第三者の視点。

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ある閉ざされた雪の山荘で(東野圭吾さん)、読了。




早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した若き男女七名。
これから舞台稽古が始まるのだ。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇である。だが一人
また一人、現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの中に疑惑が生じる。果してこれは本当
に芝居なのか、と。一度限りの大技、読者を直撃。

ホントか、嘘か、ホントか、嘘か。

読者は、物語を客観的な立場で見る。つまり、第三者だ。
この、第三者の視点であることが、話のミソとなる。

今回は、登場人物の心情に自分の想いを重ねることはあえてせず、ただ、とても推理小説
らしい物語であったことだけを記すに留める。

なるほど、確かに。

序盤から、ある重要なヒントは与えられ、そしてまた、全ての伏線がヒントとなっている。
東野ミステリーに『挑戦』してみたい方は、読み進めながら、疑問に感じたことを書き出して
見るのもいいかもしれない。