川柳

【川柳】梅薫るから 言い訳の出来ぬ羽根

 3月には「そろそろ」という言葉が似合うような気がする。新年の誓いから遠くなりつつあっても、今ならまだ間に合うのではないか。何が出来ていなくて、どう、走り出すか。そんなことを考え直してみたり▼制服の採寸という懐かしい響き。毎年の成長を確かめては、父母は丈に応じた服を選んでくれた。新しい匂いのするスタートはとても気持ちが良くて、今はもう遠い昔。過ぎた時間を懐かしみながら焦りを覚えるはいつもいつでも▼言い訳を置いていくのに最適な優しい薫りに、背中を押されようではないか。

梅薫るから 言い訳の出来ぬ羽根

月刊ふあうすと 2013/2月号
裏表紙掲載