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言葉や音符を増やしていきたいと思う、月末の、少し息苦しい風のなか

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新幹線の車窓から眺めるそれぞれの生活を想像するのが大好きだ。

自分の住む町よりも都会であれば、どんな便利と娯楽が身近にあるのだろう。自分の住む町よりも田舎であれば、この環境がそこに住む人たちの心身にどんな影響を与えるのだろう。そんなことを流れる景色を眺めながら考えている。都会だ田舎だ便利だ不便だ、なんてものも偏見の基準によるものだけれど、それぞれの時間軸と生活様式を想うだけで自分の心が豊かになったような気にさえなる。想像という自由、いろんなひとが生きている。

iPhoneの地図アプリのなかで、旅に出かけていく。5分あれば海を渡ることもできるし、興味深い地名を見つけては歴史を想像することもできる。正しいかどうかではなくて、こんなことがあったのかもしれないと思う感覚が楽しい。ときどき、正解は、溢れる想像の流れを止めてしまうことがある。答えを求めないでいるとき、訪れたことのない隣町へ自転車で向かった幼少のころの高揚と重なるのが良い。

[川柳]ペンと空 詩人は鳥になりたがる | 短歌と川柳とマカロニと

想像のたび、創造してる。そうやって生まれる言葉や音符をもっと増やしたいと思いながら、いつもと同じ、月末の、少し息苦しい風のなかを過ごす。

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