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【川柳】夕立にもたれて過去の色になる

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焦げたアスファルトが濡れていき、ネクタイたちは束の間の雨宿り。
やれやれと安堵の顔で、空を見上げてはまた、積み残したいくつかにラストスパート。夏の終わりの繰り返されるこの景色に、どこか懐かしさを覚えて優しくなれるのは、疲れた心に清涼という安らぎを与えてくれるからであろうか。

前川企画印刷の夏は、川柳年鑑の制作業務。今年もまた、同じ名前に出逢えることに覚える感動。句の中の変化、句の中の回帰、物語に触れては川柳の魅力を改めて思い知らされる。天高くなるころに皆様のお手元に届けることの出来るよう、心をこめて。

外は夕立、雨の匂いと優しい句に囲まれながらの作業。

夕立にもたれて過去の色になる

ふあうすと 2011/9月号裏表紙掲載句