川柳をこよなく愛する明石のタコ

神戸の印刷会社、前川企画印刷の代表ばたがお届けしております

川柳

【川柳】ため息の薄くなるまで 高い空

投稿日:

 高校生のころ、京都の街を歩いた、空を見上げた。歴史上の人物も同じようにこの空を見上げたのかなと、想いを張り巡らせた。そして僕は京都の大学に通いたくなった▼どんな時代の、どんな場所にも、同じ色の空があって、その下を、ほんの少しだけ色の違う人たちが生きている。ひとつを争うことはあっても、いつかそれが笑いあえるようになるといい。憎しみを抱いて同じ時代を生きるのは、とても寂しい▼秋の空は高く、放てば、どんな懸念も澄んでしまいそう。見上げる空はひとつ、願うかたちもひとつ。

 ため息の薄くなるまで 高い空

(月刊ふあうすと 2012/10月号 裏表紙掲載句)

Google

Google

-川柳

執筆者:


関連記事

no image

【川柳】あべこべに写るおまえは幸せか   ばた

いま、僕は、こんなです。 では、あべこべなそちらでは、僕は幸せってことなんですか。あーあ、また、蒼いため息をついて。 いつだったかなぁ、最後に、心から笑えたのは。 だけど、今日も、生きています。精いっ …

no image

【川柳】同じ紅でも同じにはならぬ人   ばた

駅前で、中学校時代の美術の先生に会った。例の盗作騒動について尋ねてみると  「あれが芸術なら、誰だって芸術家になれる」 と憤っていらっしゃる。 なるほど、「描く人の自覚」「選ぶ人の能力」がなければ、芸 …

no image

【川柳】腹痛め生んだ子供に胃を痛め   ばた

母は強し、されど弱し。 守るのか、守られるのか。いつの時代も、親は子を見つめ、子は親を労わるものなのです。 ===   【佳作】腹痛め生んだ子供に胃を痛め     月刊川柳マガジン2006年7月号   …

no image

【川柳】半分にしたアンパンと秘密基地   ばた

語った夢の無限大。見上げた空の、どこまでも。 大きくちぎれた方をもらった。 君とした話の、全て、そのままが、どうか今でも約束でありますようにって。 砂を踏みながら思い出すこと。青を見つめながら願いたい …

no image

【川柳】川柳の文字の向こうに人がいる   ばた

今の会社に移ってから、川柳を書いてみるようになった。 ある月刊川柳誌の編集・印刷を請け負っていて、毎月、何百・何千という数の川柳を入力し、編集する。これはもう完全に肉体労働と言えるもので、指の筋を痛め …

Google


↑成人式や卒業式、入学式に似合う髪飾り特集はこちら
(コトバノ監修/【ギフトにも最適、桐箱付】)
このブログの執筆者であり前川企画印刷の代表である西端がフォト詩集をiPhoneアプリで出しました。知識ではなく、感性に訴えかける写真と言葉たち。もし良かったら、もし良かったら…
follow us in feedly