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松山千春さんとやしきたかじんさんの二人が「やっぱ好きやねん」 ~義理と埃と約束と

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たかじん やっぱ好きやねんを購入。

春に桜が咲いて冬にはジングルベルが鳴るのと同じくらい当たり前に、関西のテレビからはいつでも、やしきたかじんさんの怒声を聞くことができた。感情のままに怒るというよりも、たかじんさんのそれは問題提起に近くて憎めないものばかりだった。今はそれが聞けなくなって本当に寂しい。

「毒を吐く」という行為に温度をのせて、行間にある真意を相手に届けるコツはやしきたかじんさんと松山千春さんのそれぞれのトークから学んできた。そして義理を重んじることもまた、ふたりから教えてもらったように思う。

かつて千春が心臓の手術を受けて休養を余儀なくされたとき、その復活の舞台に選んだのはたかじんがプロデュースした大阪城ホールのイベントだった。たかじんは、千春に出演をしてもらうために札幌にマンションを借りて千春を口説き続けたという。男同士の友情、約束、義理。二人のこのエピソードが僕は大好きだ。

千春のコンサートに通い続けて、もう20年近くになる。大阪でのコンサート、アンコールのステージにたかじんがやってきてくれたことがあった。毒を飛ばしあって場内を笑いの渦に包む二人の軽快なトーク。それは絶対的な信用関係があるからこそ許されるもの。以来、今に至るまでずっと、千春のコンサートに行くたび「もしかしたら今日もたかじんが?!」と期待するようになってしまった。もう、それは、けっして叶わないのだけれど。

義理という言葉は重たくて疲弊させてしまうこともある。それでも僕は、千春やたかじんのような漢気、そして商売に誇りを持って生きる人たちの姿勢に憧れを持っていて、義理を重んじた生き方をしていきたいと考えている。有り難きありがとうに心をこめてという言葉は、うちの会社の経営理念。ひと、ありてこその、いまの未来の自分たちなんだということを、改めてしっかり共有していきたいと思った。

「やっぱあんたのとこの会社やなぁ」 ~その時の空は青いんや。