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二度目の社員失踪事件から7日:「君に与えてやれる最後の機会を受け止めてほしい」

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7日が経った。

放置された仕事のうち
絶体絶命だと思われていたものが
なんとか目途が立ちそうでほっとした。

女性メンバーふたりが連携を取り
完璧なホウレンソウをしてくれる。

お客さんへのメール対応も120点。

20年かけても実現しなかった雰囲気が
奇しくもこんな状況で叶っている。

あれこれ言ってしまうと、
自分に忖度が働いてしまうかもしれない。

影響力を出さないようにして
彼女たちが働きやすいようサポートする。



大阪へ。

街中にはたくさんの人がいる。
服を着て、
それぞれの居場所へと移動している。

彼はこんな当たり前を
いまどこで
どんな気持ちで眺めているのだろう

「大学受験の家庭教師をしてください」
「給料はいらないので
西端さんのところで働きたいです」

「お願いする割には小さい菓子折りだなあ」

“はじまり”の会話
感傷的になってしまったのは
君の名前の交差点を曲がったから

その先のお客さんは
君の幼馴染で、俺の教え子で
いまは立派な社長になって
俺たちに仕事を任せ続けてくれた

復帰した君のことを案じ
それでも託してくれた

のにね

いつかちゃんと謝れよ



もし戻ってきたら
また受け入れるんですか?

と聞かれる

ない
それはもう、ない

ただ
できれば刑事事件にはしたくない

ちゃんと仕事をして
ちゃんと返済をして
ちゃんと更生してほしい

それだけ

前科がついてしまえば
その年齢で再就職も難しいだろう

お金も返してもらわないと困る

それだけ
君のためもであり
俺のためでもある
俺の先にいる
すべての人たちのためでもあり
それは君自身がずっと
お世話になった人たちのことだ

君に与えてやれる
最後の機会を受け止めてほしい



















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