業務日記

真面目で一生懸命であることを口にすると印象が悪くなってしまう理由

「真面目に一生懸命にやっているのに、どうしてうまくいかないのでしょうか」と、相談をされることがあります。誠実な人柄、いつも一生懸命。なのに、商売の結果が伴わない。

真面目で一生懸命なのは、人としてとても大切なこと。信頼関係の礎です。

でも、僕は、「真面目で一生懸命である」ということは、口にするべきではないと思っています。誤解をしてほしくないのですが、「真面目で一生懸命である」ことは良いのです。そうあるべきでしょう。ただ「真面目で一生懸命であると言葉にしてしまう」と、与える印象が変わってしまうと思うのです。

真面目であることを口にすると、どうして印象が悪くなってしまうのか。

それは、【他の人と比べると、自分はこんなにも真面目なんですよ】というニュアンスを含んでしまうから。つまり、わざわざ、他人を蔑んで、自分の価値を相対的に高めているような印象になってしまうのです。真面目であるということは、誰かと比較されて評価されるものではありません。

他を蔑むことが差別化なのだとすれば。 | コトバノ

他人を貶めて、自分を高めようとする言動や行動は、見透かされます。薄い人間性には、魅力は伴いません。魅力のない場所に、人やお金、情報は集まってはこないでしょう。

もちろん、ひとは、弱いものです。居場所を守るために、僕はあの人よりもこんなに頑張っていると認めてしまう自分もいて当然だと思います。

でも、だからこそ。

言葉にはしない。言葉にしてしまうと、違う印象を与えてしまうという想像力を大切にしてほしいと思うのです。誰もが認める誠実な人柄が、不用意な言葉で価値を損なわれてしまうのは本当にもったいのないことです。

言葉は心を越えるものではありませんが、言葉の選択ひとつ、遠回りの人生を選ばせてしまう危険性を伴います。僕たちは誰かを蔑んで生きているのではありません。だからこそ、コトバノ。僕はその重要性と危険性の両方を伝えていくことのできる、そういう仕事をしていきたいと思っています。