一度目の失踪事件があった直後のこと
家の近所の海が
一晩中ヘリのサーチライトに照らされていた
同じ場所を旋回して
ずっと誰かを捜している
情報を求めて
僕は朝までネットの海を彷徨った
叫びたくなる衝動
祈りつづける手のひら
とてもとても長い夜
見つかる日までずっとそうだった
*
今回もおなじ
それっぽいニュースを見かけるたび
動悸が止まなくなる
犯罪者にはしたくない
そして軽率な行動をして
周囲の人たちを悲しませることもしてほしくない
ちゃんと生きてもらわないと
かかわった人みんなが苦しい
誰かを壊さないために生きれば
それだけで命は貴い
つながっているということ
僕たちは誰かのために在るということ
何度も教え続けてきたこと
*
自分の仕事や作業が滞っていて
積み上げてきたつもりの信用がびゅーんと
散っていく
この先
どんな事態になったとしても
それなりにしんどさは伴うんだろうな
好奇の目にさらされることも
批判の対象になることも
無力感を背負わせてしまうことも
責任を問われることも
分かってるんだけど
しんどいな