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多弁は雄弁を知らず、言葉は心を越えない

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糸が張るのを待つ釣り人の横で、風に逆らわない鳥たちの動きを眺めて過ごした。やがてレンズに収まる場所にやってきて、そうとは知らず、そうとは知らないのに、風の主役になって凛とした表情を見せる。威風堂々。僕はきみを待ったけれど、きみは僕になぞ目をくれることはなかった。

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ゆだねて、みすえて

Nishibata Yasutakaさん(@bata)が投稿した写真 –

ブレてはいけないという、一方で、柔軟に対応することこそ王道であるという人もいる。凛として生きるものと、頑固に変えないものとの違いは何であろうか。多弁は雄弁を知らず。言葉は心を越えない。背に雰囲気が伴えば良いのだろうが、言葉が流れを引き寄せるということもある。相反する二つの概念に、それぞれ理想とするような人物が浮かんでは僕を惑わせる。この迷いは、ブレか、柔軟か。

空気に薄紅が溶け始めた。色々なことを考えては、ただ、動くことだけを思う。春はいよいよ。

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