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[川柳鑑賞日記]逝きたいね傘のしずくを切るように/渡辺千代子

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傘のしずくのごとく一瞬で消える魂、潔い死への憧れを詠む。この世の無常を思えば、僕たちの存在はまさに泡そのものであるのだが、なかなかどうして、未来形の言葉を選びがちな自分はまだ、この境地に辿り着けない。透明な傘を閉じて見上げる晴天の空。青を決めるのは、その瞬間までの生き方なのだろう。

逝きたいね傘のしずくを切るように/渡辺千代子
川柳ふあうすと 2025年8月号

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