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[川柳鑑賞日記]夕焼けの余韻にひたる坂の街/澤田迪子

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海が見える街を連想させる。「浸る」ではなく「ひたる」とひらがなにした優しさも「燃えるような赤」から「淡い群青」への移ろいを際立たせた。色彩を表す言葉に時間軸が加わって、視覚が心に浸透していく。今日をそれなりに頑張った人たちが、夕焼けに平等に包まれている。

夕焼けの余韻にひたる坂の街/澤田迪子
川柳ふあうすと 2025年8月号

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