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[川柳鑑賞日記]逃げ水を追うた ひとりが寂しくて/長島敏子

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生まれてからずっと明石に暮らしている。つまり、街のあちこちに残像があって、僕は以来、そしてこれからもずっと蜃気楼のように浮かぶ映像と生きていくということだ。その笑顔たちには未来を案じる気配はなく、果たされなかった小指同士の約束に風が吹いている。

逃げ水を追うた ひとりが寂しくて/長島敏子
川柳ふあうすと 2025年11月号

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