谷川俊太郎さんが亡くなって一年が経った。
二十億光年先の宙で、今はどんな風に星を詠っているのだろう。
小学生の頃、教科書で谷川俊太郎さんに出逢った。その衝撃がなければ、僕は詩を詠んでいなかっただろうし、言葉の仕事に至ることもなかったように思う。いつも真ん中に軸として存在して、いつもずっと先で僕に背中を見せてくれている。それは今も。それはこれからも。
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名刺作成と印刷のご相談。
これは二十億回くらい言い続けていることだけど、名刺は渡すものではなく交換するものだ。自分の名刺に要素を織り込みすぎると、相手はその要素に対して質問をしなければいけなくなる。自分が喋りすぎる展開になってしまうということ。ヨクナイ。
お互いに会話をして、質問をして、興味関心を寄せ合って印象に残るようにする。それが名刺の役割。
「西端さんが社長なのに、どうして前川企画印刷さん?」
「なぜ犬がお好きなんですか?」
「このイラスト、どうして着物を着てるんですか?」
相手に質問される要素を名刺に入れておく。理由までは書かない。理由は「引き算」する。それは会話で補う。引き算の先で名刺は会話を生み出す。
なんて、たまにはそれっぽいことも日記に書いて置く。名刺のことは会社ブログに書こうかと思ったけど、勢いでこっちへ。勢い大事。

祈りの指のかたち、ではなくて、朝起きてすぐのばね指の様子。
うっかり指を曲げて寝落ちしてしまうと、僕の指はこんな風に固定化されてしまう。ここからもう片方の手で、ゆっくり、慎重に引き剥がすようにして伸ばしていく。痛い。
うぬぬぬぬぬぬぬ
ぬおおおおお
ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ
叫び声をあげつづけて、ようやく僕の朝は動き始める。
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴っている
なのにごめん
こんな叫び声を聞かせて
こんな朝をリレーしてしまって
ごめん、カムチャッカの人、ごめん。