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二度目の社員失踪事件から29日:「退職願が届いた」

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退職願が届いた

といっても
本人の印鑑もなければ自筆署名もない
封筒の筆跡は明らかに本人以外のものだ

「意思」の存在しない法律行為は無効なんだよ

それ以前に
会社としては解雇扱いにしているわけで
たとえこれが本人の書いたものであっても
なんの意味も成さない

私文書偽造罪と偽造私文書等行使罪

本人の意思を受けて(所在を知って)
失踪以後の事情を知った上で
会社との関係性を断つために
代理人がこれを書いたなら

それはそれでまた
異なる法律の問題に至る可能性がある

誰が書いたのか
どういう目的で送ってきたのはか知らない

ただ
説明が不足しすぎていて
穏便に済ませたいと願う自分の想いは
踏みにじられたんだな

と思ったことは
正直に書いておきたい

状況は悪くなっていく

本人が不在のまま
物語が勝手に進んでいる

僕は穏便に済ませたいと「待った」
ちがう誰かは「放置した」と訝しんだ

それでも本人を守ってやりたいと願ったのは
共通の想いであったはずなのに
立場と認識のちがいが
対立の構造を生み出していく

むなしいよ

このあと
幾日かの猶予を経てもなお
それなりの対応がない場合の
フローは決まっている

「ごめんなさい」で始まらなければ
誰も救われない

そう書いてきたけれど
やっぱりそうなっちゃうんだろうか

あらそうことが目的ではない

だから僕は
かなしい未来になることを避けたくて
本来ここに記すべきではない「手の内」も
示している

捕まってほしいわけじゃない
ごめんなさいを示してほしい
更生してほしい

穏便に

何度も呪文のように唱え続けている
穏便に

それだけのことを
ちゃんと協議して決められたらいいと思っている

消えない過去に悲しみの楔を打ち込んでいくよりも
迎える未来に小さな橋を架けていきたいよ

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