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【川柳】新緑のどこか いつかの肩車   ばた

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どこまでも響く口笛の景色だった。

鳥と同じ高さにいて、僕は空を独り占めしたがった。

風は薫って、いまも、懐かしく、
耳に届いて、こえは、とっても温かい。

父さんは、もう、居ないようで、

僕は、あれからも、いままで、ずっと。
父さんの背中の景色にいます。

まだ言えなかった言葉のいくつかを。

これから、少しずつ、伝えていくつもり ―。

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  【掲載】新緑のどこか いつかの肩車

    ふあうすと2008年5月号
    裏表紙