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【川柳】チョキを出す僕に優しいパーのある   ばた

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僕のチョキはいつだって無敵だった。

さいごのひとつ、を、そして僕は。
得意な顔をして、美味しそうに頬張ったものだった。

かならず、いつも、僕のチョキに。

とても悔しそうに負けてくれたこと。

いまとなっては。

今日も変わらずに、僕は得意にチョキのまま。

もう、すっかり、弱くなってしまった僕のチョキだけれど。

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  【掲載】チョキを出す僕に優しいパーのある

    ふあうすと2008年12月号
    明鏡府