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こんな時代の伝わる経営指針書へ ~ 綴る毎日を。

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先代社長の前川さんが事務所を覗いてくださいました。

時々、ご自宅に寄せてもらっては、会社の現状などをご報告させて貰うのですが、
やはり、事情と心情をよく理解して下さいますので、話していて、ほっと出来ます。

 「自分はこうしてきた、だからこうするべきだ」

そんな風に言っては、自分たちの取り組みを否定する過去の栄光たちも多い中で、
前川さんは、いつでもどんなことでも、自分たちの姿勢を認めて、評価して下さいます。

認められるというのは、有り難いこと、嬉しいこと。

前川さんの名前を汚すことのないままに、「前川企画印刷」というブランドを、
しっかりと育てていきたいと思います。

感謝、感謝。

いろんなアプローチの方法があると思うのですが、

すこし、気合いが抜け始めたかな、だとか。
ここで一度、仕切り直さなければ。

そんなときの社内メンバーには。

メーリングリストで、想いをぶつけることにしています。
こうなりたい、こうしてほしいという気持ちを隠さずに、すべて書きます。

テクニックじゃありません。

堂々とちゃんと伝えたい、だから、ちゃんと書くのです。

経営指針書、というのもいいと思うのですが、それを具体的な行動に転換させるためには、
やはりメッセージ性がなければいけないと思います。

いま、同友会で提唱し続けている経営指針書作成に、すべての経営者がすんなりと
取り組む気持ちになれないのは、それが「書き初め」のように、形骸化したものに
なってしまうことを感じているからなのではないでしょうか。

経営指針書を何度も書き直して作って、社員の前で発表する。

すごいことをしているように聞こえますが、僕が社員の立場であれば、社長が一人で
作ったような書き初めを、真剣に聞こうとは思いません。

そもそも、「発表」という言葉がおかしい。

なぜ、それを「伝える」という言葉に出来ないのか。

そこに、経営者の勘違いがあると思っています。

経営指針書の発表って、たぶん、松下幸之助さんからの由来だと思うのですが。

松下さんのようにカリスマ性のある人が言うのならばともかく、会社のメンバーの
足並みが揃っていない段階で「経営指針書」だとか「発表」という言葉を使ってしまうのは、
やっぱり、少し滑稽な気がするのです。

指針を立てることが悪いわけではありません。
むしろ、大切なことだし、絶対にやるべきだし、それが出来ない会社の経営って、
やっぱりブレが多いということについて、異論はありません。

ただ、社員というメンバーに対しては、経営指針を、行動指針にまで上手に繋げて
やらなければ、せっかく作った指針の数々も、絵に描いた餅になってしまいます。

そこで「伝える」ことの重要性。

いままで、経営指針書の重要性について語る人はたくさん見てきましたが、ほとんどの
人は「書いて」「発表することで」満足げ。どう伝えているのか、どう伝わったのかという
リフレクションまで表現している人は、あまりいませんでした。

色々な方に、blogを書いてみることをオススメするのは。

書けば、自分の気持ちのブレも、曲げたくない信念も、見えてくるからです。
人間なんだから、ブレがあっても構わないのです。

優柔不断、といえば聞こえは悪い。 でも、臨機応変、と考えれば前向き。

それでいいのです。
その緩さが、人間としての魅力に繋がるのではないかと思います。

朝礼台の上にいる校長先生のお話に、共感を覚えましたか。

僕らは、いつも、横に来て、ノートを覗いてくれるその先生に。
親近感を覚えたあの頃だったのではないでしょうか。

それは、きっと、今だって。

経営者の自己満足と笑われるような。

そんな自分たちでは、ありたくないものですね。

伝わる経営指針書。

もう、発表という、違和感からは抜けて。