川柳をこよなく愛する明石のタコ

神戸の印刷会社、前川企画印刷の代表ばたがお届けしております

短歌鑑賞

[短歌鑑賞]わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております/笹井宏之

投稿日:

わたくしは水と炭素と少々の存在感で生きております
笹井宏之
ひとさらい

昨日歩いた道のどこかで見かけたタンポポの数を僕たちは覚えているわけはなく、それでも、タンポポが咲いていたという事実だけは思い出すことができる。人との関わりもそれに似ていて、相手から見たとき、自分の存在は何百分の一にすぎないけれど、ちゃんと咲いてさえいれば「そういえば」と心の繋がりを辿ってもらうことはできる。影響力を与えたいと相手に自分を誇示せずとも、謙虚に、身の丈に応じた咲き方をすることが、僕が僕をタンポポにする唯一の方法なのだろうな、と思う。

影響力を与えられる人間になりたいと思い込みが過ぎて「自己顕示欲の強いヒト」になってしまってもツマラナイ。それぞれの空の下、それぞれの土の上。

Google

Google

-短歌鑑賞
-

執筆者:

関連記事

no image

[短歌鑑賞]そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね/笹井宏之

そのゆびが火であることに気づかずに世界をひとつ失くしましたね 笹井宏之 え-えんとくちから 「人それぞれ」とお題目のように唱えるようになって、異なる考え方や価値観を敵対視せず受け流すことができるように …

[短歌鑑賞]助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷/山崎聡子

助手席のクーラーからは八月の土のにおいが漏れて 遠雷 山崎聡子(twitter) 手のひらの花火 歌人の穂村弘さんは、この歌をとりあげて次のように評している。 「クーラー」「土のにおい」「遠雷」は、そ …

no image

[短歌鑑賞]たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる/笹井宏之

たっぷりと春を含んだ日溜まりであなたの夢と少し繋がる 笹井宏之 えーえんとくちから 理論は統計で、統計は感情や思惑の積み上げに過ぎない。だから結局、直感や感覚と呼ばれるようなもので最短距離を選べる人は …

[短歌鑑賞]あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい/東直子

あと少しのぼれば空が見えますよ抱きしめているもの捨てなさい 東直子(twitter) 十階 短歌日記2007 荷を背負ったままで走りきれるわけがないのに、まるで命よりも重たいものであるかのように抱えて …

[短歌鑑賞]ならべるとひどいことばにみえてくる頑張れ笑え負けるな生きろ/岡野大嗣

Amazonでサイレンと犀を購入すると、特典に安福望さんのポストカードがついてきた。安福望さんはこの本の装画と挿し絵を描いている方で、神戸の西の方、多分きっと明石に近いところに住んでいると思われる。 …

Google


↑成人式や卒業式、入学式に似合う髪飾り特集はこちら
(コトバノ監修/【ギフトにも最適、桐箱付】)