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理論は感性と感覚の統計学 〜ビジネスと商売の違い

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理論の伴わない感性や感覚は曖昧で、ビジネスの世界では通用しないと言う人がいる。ところが、僕たちの生きる世界は商売人の間合いが求められるところで、教科書を引用したような言葉には嫌悪感を示す人も多い。

理論のほとんどは、理論があって存在するのではなく、先人たちの残してきた感性や感覚の統計学だ。感性で仕事をする人を蔑むことは、理論の土台にある大衆の感覚をも否定することになりかねない。

自分を売りたい、自分の絶対性を認められたいと他を攻撃する、他を蔑む。そんな姿勢にひとは違和感を覚え、その人との関わりはもちろん、その人の周囲とも距離を置こうとする。

架け橋になるべき存在が、その糸を断つような振る舞いをしてはならないし、自分の中心を抜けて、人が人と繋がっていく感覚を抱き続ける必要がある。自らの選る言葉やコミュニケーションに人間性が表れ、伝えたいものが伝わっていくという想像力がなければ、広告業界のみならず、商売をしていくことは難しいのではないか。

事業をしていくことは楽ではない。けれど、結果という目先を急いで周囲の価値を下落させているようなことがないか。鏡に映る己をしゃんと見直していきたいと思う。