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稲葉篤紀選手と金子誠選手の現役引退に ~伝説と感動は受け継がれて新しいチカラの源になる

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2014年プロ野球パリーグのCSが終了して、ソフトバンクホークスが日本シリーズへと駒を進めることになった。善戦した日本ハムファイターズの今シーズンの戦いはこれで終了、同時に、稲葉篤紀選手、金子誠選手がこの試合をもって現役を引退することになった。

この映像は、試合終了後、対戦相手であるソフトバンクホークスの選手たちが稲葉篤紀選手と金子誠選手を胴上げしているところ。送るも涙、送られるも涙である。

スポーツのこういうシーンは本当に素晴らしいと思う。退き際の光景に感動して、プロ野球選手を目指す子どもたちが現れる。伝説と感動は受け継がれて、新しいチカラの源へとなっていく。両選手の幼い頃からの積み重ねは、現役生活で開花して、誰かのエネルギーに転化していくのだ。いつか未来のヒーローたちは「あの胴上げに感動して」というエピソードを語る。僕はそのインタビューを目を細めて眺める。

稲葉選手は41歳、そして金子選手は僕と同じ38歳での現役引退だ。経営者としては若いと言われる自分も、スポーツ界に目を向けると、もうほとんど同世代の現役選手は存在しない。身体的にはピークを過ぎて、これからは「器」が試される年齢へとなっていく。外部環境は勿論のこととして、身体能力にあわせた行動や取捨選択も行っていかなければならないということを思い知らされる。そしてまた、どんな年齢の重ね方をしていくとしても、稲葉選手と金子選手と同じような惜しまれて去っていく退き際を選びたいと思う。僕もいつかは、こんな経営者になってみたいと言われるようなそんな存在になれるだろうか

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