雑記

帯の向こうの不確かに

とぅくとぅくと漁船たちは朝を震わせて
橙の帯は少しずつ星を白く消していく
鳥たちはもう、今日を歌いはじめた

ここには何もないけれど
何もないことの幾年
在って

いま

パチンと
音を立てて
ファイルに綴じられる

ほんの小さなそれぞれの歴史が
帯の向こうの不確かを探すように
すっと、滑りだしていくのでありました