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宿命 ― 切れない線、はじめから、途中から。

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東野圭吾さん、宿命読了。



宿命
著者: 東野圭吾
出版社: 講談社
サイズ: 文庫
ページ数: 378p
発行年月: 1993年07月
本体価格 619円 (税込 649 円) 送料込

高校時代の初恋の女性と心ならずも別れなければならなかった男は、
苦闘の青春を過ごした後、警察官となった。男の前に十年ぶりに現れたのは
学生時代ライバルだった男で、奇しくも初恋の女の夫となっていた。刑事と
容疑者、幼なじみの二人が宿命の対決を果すとき、余りにも皮肉で感動的な
結末が用意される。

自分に似ている人間のことは嫌いだ。
打ち負かしたいと思う、抜かれたくないと思う。

でも、運命は皮肉。

限りなくその存在を肉薄させ、背中を霞めさせることを強いる。

コンプレックスは絶えず。
思い出したくない、モノトーンの景色はいくつも。

神様の気まぐれ、人と人との線は。

ほろ苦くも、物悲しい。
だけど、きっと必要なものだったのだろうと、そんな風にも思う。