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ETV特集『オレを覚えていてほしい』~インターネット「命の対話」(奥山貴宏)

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先日もご紹介した奥山貴宏さんの特番が今週の土曜日に放映される。
番組の告知ページが更新されていたので、その内容を転載してここで紹介する。

→ETV特集『オレを覚えていてほしい』~インターネット「命の対話」(奥山貴宏) 語り:松浦亜弥(歌手)

また、奥山さんの33歳ガン漂流ラスト・イグジットも発売開始となったので、あわせて紹介しておくことにしょう。

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異色の闘病記がインターネットで、書籍で、ひそかな話題を呼んでいる。
著者は奥山貴宏さん、職業はフリーライター。今年4月、肺がんのため
33歳で亡くなった。2003年2月、風邪をこじらせて訪れた病院で
突然「余命2年」と診断された奥山さんは亡くなる前日までホームペー
ジ上に闘病日記のブログをアップし続けた。

 命の終わりを告げられても変わらず仕事を続け、大型バイクに乗り、
クラブに通い続ける奥山さんの姿は10~30代の読者たちの共感を呼
び、ブログは160万ヒットを獲得してきた。読者と奥山さんの間では
「おいしいそば屋を紹介して」「早く死ぬ事は不幸か」「ホスピスに入
る事はロックか」などさまざまな会話や議論が交わされ、亡くなった今
も読者からメッセージが送られ続けている。奥山さんの日記は期せずし
て、ふだん本を読まない若い世代に「死」、そして「生命」について考
えさせる「命の対話」ともなってきた。その日記を書籍化した「ガン漂
流」は、まもなく3冊目が出版される。

 映像による闘病記も存在する。カメラを回したのは大学同期のCM・音
楽ビデオディレクターの三好大輔さん。「生きている自分の姿を、文字
だけでなく映像でも残しておきたい」と奥山さんが撮影を依頼したとい
う。カメラの前で奥山さんはガンの脳への転移を話し、ひそかに書いて
いた小説の完成を告白する。

 死を考えたこともない、一人暮らしをする若い世代が急に命の終わり
を告げられた時、何を支えにどう生きるか。この番組は、宣告された余
命を越えて病と闘い、執筆に没頭した33歳の奥山貴宏さんと、その姿
をインターネットや書籍を通して見つめた読者たちの記録である。

語り:松浦亜弥(歌手)


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