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脳梗塞…、今のうちにご家族の方を呼んで下さい。

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ここ数日で急に弱ってきていた母方の祖父(87歳)が倒れたと静岡の親戚から。

脳梗塞。
不整脈や腎不全などもあり、体調は芳しくないとのこと。

「3、4日がピーク。今のうちにご家族を呼んでください」と、医師。

急きょ、母親を静岡に送るため、新幹線の西明石駅まで車で送る。

「亡くなったおばあちゃんが、お盆でおじいちゃんを迎えに来たのかなぁ?」

ホームの階段を、泣きながら上る母親。
重たいカバンの中には、喪服も入っている。

何もなければいいのに、でも、何かあってもいいように…。 詰め込まれた覚悟。

おばあちゃんは、大動脈瘤破裂、その後の手術の後遺症によって、半身不随と言語
障害が出た。自分の身体では、食事もトイレもとれず、また、話せないために、
なんの意思表示も出来なく辛い10年を過ごした後、天国に旅立った。

参考までに。
僕は、その頃の心境を当時の日記で次のように綴っている。


土曜日の早朝に静岡に住む母方のおばあちゃんが亡くなりました。
車で行ってきて通夜・告別式を終えて今帰ってきたところです。
おばあちゃんは10年前に脳の手術をしました。

家族親戚皆の願いも空しく、手術は失敗してしまったのです。
半身不随・言語障害。
トイレに一人で行くことは勿論、トイレに行きたいと表現すること
さえ出来ませんでした。
一人でご飯を食べることも出来なければ、何が食べたいと意志を伝える
ことも出来ませんでした。
寝たきりの10年間。 家族ぐるみで、一生懸命看病してきました。

最後は、本当に静かに眠りについたそうです。 
その死に顔も、本当に安らかなものでした。

遠く澄み渡る秋空に旅立った大好きなおばあちゃんに。 
心からありがとうって。 

今はそう伝えたい気持ちです。 そして障害に生きたおばあちゃんの勇気を。

忘れたくない、、、、いや、忘れません。

祖母が亡くなって以後、祖父はすっかり元気を失っていた。

今回、医師からは「乗り切れたとしても、麻痺や障害は必ず残る」と言われていて、
それでも勿論僕ら家族は、「何事もなかったように」元に回復して欲しいという気持ちを
一番に持っている。

でも、心のどこかで、

「苦しまないように、楽に、そっと、おばあちゃんのところへ」

という気持ちがあることもまた事実。

願うばかり、祈るばかり…。

どんな結果であれ、当人たちの「最良」を願うばかりだ。

涙を流す母親に、SAKUMAドロップスを手渡して、心を落ち着かせるように話す。

そうして僕は、新幹線を見送った。