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差別化の極意は、大手ではできない「世話という種」を蒔き続けること ~荒木商店の廣田さん(同友会)

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前川企画印刷の西端さんだったか、西端企画印刷の前川さんだったか。色々悩まれた結果なのだろう、以前僕のことを「前端さん」と呼んだ人がいた。その気持ちはとてもよくわかる。

今日、ノンアポで訪問したのは明石の卸売市場のすぐ隣に会社を構える荒木商店の廣田さん。西明石のTSUTAYAの駐車場からも会社の黄色い看板を眺めることができる。

いつも同友会青年部の委員会活動でお世話になっていて、少し先輩の廣田さんは僕のことを親しみをこめて「ばたちゃん」と呼んでくださる。そして僕はいつも一瞬「廣田さんだっけ?荒木さんだっけ?」と考えてから名前を呼び返す。紛らわしいなぁ…と心に思っても顔には出さない。経営者になって身につけたスキルの一つがこれで、社名と社長の名前が異なるときに主に発動させる。和田金型工業の平瀬さんなんてのもその一人であるのはここだけの話。

今日はそんな廣田さんの会社で、自社の強みやこれからの展開などについて色々と話をうかがってきた。

大手ではできない「世話」という種を蒔き続ける

一番印象に残ったのは、大手ではできない「世話という種」を蒔くことを実践しているということ。

ご縁やきっかけという言葉にしてしまうと抽象的だけれど、廣田さんの会社では普通に事業をしていると面倒だなーと思う部分を敏感に察知して、そういう相手のために行動に移してしまう。つまり「見える、伝わる」サービスの距離感が、お客さんから選ばれる理由になっているわけだ。たくさんの情報に触れられる時代、同じ商品を買うのでも、より安いものはネットで探せばいくらでも見つけることができる。ただ、普段から種をしっかりと蒔いて「ここまでしてくれる会社があるのだな」という印象をお客さんに与えることで、気軽に用を頼まれるようになる。あとはそれをしっかりと継続して積み上げていくことを徹底すれば、モノやサービス以上に働く人が見える化されてファンが増えていくという仕組み。

事務所の皆さんの生き生きとした対応も気持ちが良くて、僕も思わず色々と話しかけてしまった。組織の雰囲気は働く人の表情に出る。本当にその通りだと思った。

閉ざされた社長室の理由とは

ところで。

僕がいつも通りの声で喋っていると、慌てて社長室のドアを閉める廣田さん。理由を問うと「同友会にも変な人がおるんやって社員に知られるとアレだから」というのは、いったい…。