川柳をこよなく愛する明石のタコ

神戸の印刷会社、前川企画印刷の代表ばたがお届けしております

雑記

洒落た食器を売るお店に来て君は、どんな料理が並ぶのを想像して笑ったんだろう

投稿日:

朝までは元気だった人が、自ら命を閉じて、夕方。

警察の検視が終わって落ち着きを取り戻した場所に向かうと、何事もなかったかのように人々は行き交い、家路を急いでいる。残留思念のようなものを感じ取った気がして、絶つ瞬間のそれではなく、なんの不安もなく笑ってこの道を歩いていたのであろう本人の行動を追体験する。ある瞬間から苦悩は心を支配し始めて、とうとう、その人は逃げることができなくなってしまった。残された人たちは涙も忘れている。きっとそれくらい、その瞬間はなんの前触れもなくやってきたのだろうと思った。

あっちとこっちを分ける線は、子どもの頃に考えていたよりも身近にあるような気がする。ただ、まだしばらくこっちを過ごす人間は、あっちへ行く命の渡り方にたくさんの意味を重ねてしまう。そうしてその意味は、ときどき、こっち側で生きる人間に、黒くて重たい気体になってダメージを与え続ける。だから僕は、そんな渡り方をした人への告別は行わないことに決めている。君が抱えた大きな傷を、もっと大きくしてこっちに残してどうする。どんな居心地で、そっちからこっちを見てる。

君のいた場所から南にくだって、角を曲がる。洒落た食器を売るお店に来て君は、どんな料理が並ぶのを想像して笑ったんだろう。

Google

Google

-雑記

執筆者:

関連記事

マイスヌーピーコレクション

@三宮 大阪よりはやっぱり神戸が落ち着きます。

家にあるもの。

掲載誌(マネープラス)。

no image

高知で覚えた「残す」ことへの決意。

高知旅行で得た一番の学びは「残す」ということ。 高知県立文学館では県内ゆかりの作家たちについて、様々なエピソードなどが展示、紹介されていた。 彼らは「書く」ことで、意思を残す。 そして、残されたものが …

no image

肺がん、煙草を吸っても、アスベストを吸っても…。

アスベスト(石綿)が原因で引き起こされる肺がん、悪性中皮腫が問題になっている。 企業のみならず、行政も含めて、責任の所在は複合的なところにあろうかと思うので、不幸にして被害に遭ってしまった方々には、然 …

マッサージを終えて。

今から夕食。

Google


↑成人式や卒業式、入学式に似合う髪飾り特集はこちら
(コトバノ監修/【ギフトにも最適、桐箱付】)
このブログの執筆者であり前川企画印刷の代表である西端がフォト詩集をiPhoneアプリで出しました。知識ではなく、感性に訴えかける写真と言葉たち。もし良かったら、もし良かったら…
follow us in feedly