川柳をこよなく愛する明石のタコ

神戸の印刷会社、前川企画印刷の代表ばたがお届けしております

雑記

洒落た食器を売るお店に来て君は、どんな料理が並ぶのを想像して笑ったんだろう

投稿日:

朝までは元気だった人が、自ら命を閉じて、夕方。

警察の検視が終わって落ち着きを取り戻した場所に向かうと、何事もなかったかのように人々は行き交い、家路を急いでいる。残留思念のようなものを感じ取った気がして、絶つ瞬間のそれではなく、なんの不安もなく笑ってこの道を歩いていたのであろう本人の行動を追体験する。ある瞬間から苦悩は心を支配し始めて、とうとう、その人は逃げることができなくなってしまった。残された人たちは涙も忘れている。きっとそれくらい、その瞬間はなんの前触れもなくやってきたのだろうと思った。

あっちとこっちを分ける線は、子どもの頃に考えていたよりも身近にあるような気がする。ただ、まだしばらくこっちを過ごす人間は、あっちへ行く命の渡り方にたくさんの意味を重ねてしまう。そうしてその意味は、ときどき、こっち側で生きる人間に、黒くて重たい気体になってダメージを与え続ける。だから僕は、そんな渡り方をした人への告別は行わないことに決めている。君が抱えた大きな傷を、もっと大きくしてこっちに残してどうする。どんな居心地で、そっちからこっちを見てる。

君のいた場所から南にくだって、角を曲がる。洒落た食器を売るお店に来て君は、どんな料理が並ぶのを想像して笑ったんだろう。

Google

Google

-雑記

執筆者:

関連記事

no image

Hさんの錆びた自転車を通り過ぎていった外車と僕の今日までと。

西端、語らせていただきます。 【語るよ】神戸で一番”さん”付けで呼ばれるようになった会社の秘密【熱いよ】 自分って実は、二代目じゃないのです。三代目、で、三枚目(うん)。 二代目は自分が社長になる一年 …

no image

犬が家にいて、一緒に過ごすことのできた幸せだった日々は今も僕の温度になって生きている

「機長には機内の全生命を守る責任がある」 とてもいいニュース、乗客の方々のコメントをまた素敵なものだ。 (CNN) イスラエルからカナダに向かっていたエア・カナダの旅客機が、貨物室に預けられていた犬を …

帰宅して特等席。

運動会を眺めつつ。

no image

有名な人に、顔と名前を覚えてもらったこと。

明石蛸壷川柳社創立55周年記念大会。入選したのは2句。  初七日の後忙しい計算機 (これから/松本初太郎選)  LLはチラシと違う値段です(腹が立つ/萩原典呼選) — いわゆる「句会川柳」 …

no image

新春に、心を熱く燃やしてみよう。

2006年を無事迎えることが出来ました。皆様、あけましておめでとうございます。 冒頭にて、まず告知。 12月31日に年賀状を作成し、1月1日の夜に投函致しました。 ので、年賀状を頂いた方(&これから頂 …

Google


↑成人式や卒業式、入学式に似合う髪飾り特集はこちら
(コトバノ監修/【ギフトにも最適、桐箱付】)
このブログの執筆者であり前川企画印刷の代表である西端がフォト詩集をiPhoneアプリで出しました。知識ではなく、感性に訴えかける写真と言葉たち。もし良かったら、もし良かったら…
follow us in feedly