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[川柳鑑賞]千の風まだ群れにいていいですか/長島敏子

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千の風まだ群れにいていいですか
長島敏子
夕映え

「あっち」と「こっち」はどれくらい離れているのだろう。

子どもの頃は怖くて仕方のなかったあっち側も、僕を知った、僕の知った、たくさんの命たちが集っているのだと思えば、ひょいと飛び越えていけそうな距離にあるのではないかと感じられるようになった。時々は偲んで淋しくなっても、今しばらくは、そのままに居て、このままを見守っていてほしいと思う。

僕の笑うとき、同じ顔をして風にいてくれますか。

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