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卑怯の影を見ているような気もする ~郷に入っては郷に従えの「郷」はどこまで

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郷に入っては郷に従え ―― その郷とはどこからどこまでのことを言うのか。また、郷の中にいる人たちは「停滞感に新しい風を吹かせてほしい」とも言う。このあたりの考え方はとても難しい。真に受けて失敗してしまうことだってある。保守と革新はいつも拮抗しあって、少しずつ少しずつ時代に適応していく。

多数派が正しいとも限らないし、少数派だから革新的であるというわけでもない。それを貫いて、各々の持つ成功のイメージに近づいた人だけが正しかったのだと選択を誇ることができる。ただしもちろんそれだって、「成功」のイメージは人それぞれであるということを忘れてはならない。

真理と呼ばれるようなものには大抵、表裏一体になっている真理がある。いかにも正論のようなことを掲げてみたとしても、変化を受け入れる器がなくて「そっち」を選んでいるだけのことかもしれず、正しいや間違っているという結論は意味を成さないのだろうと思う。

持論が相手の領域を侵してはならない。それでも、何らかの影響力を与えて相手のイメージする先の世界に近付く支えになりたいと思うのも人間の常であって。なんだか、なんだか、とても難しすぎて、曖昧なままに文章を終えることしかできない自分に、すこし、卑怯の影を見ているような気もする。