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一生懸命に準備をして思い切り喜んだり悔しがったりすることを心は求めたがっている

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今日が本番の楽譜を書き換えたり、お客さんにメールを送ったり、コピーを書いたり、経理仕事をしたり、電話をしたり、入札中のオークションが落札できたらいいなーと眺めてみたり。

脳みそのあっちこっちに光が灯っては移動する、慌ただしくも楽しい時間。気が張っていて、しばらくは大丈夫で、一通りが落ち着いたら全部が弛緩していく。時間が経って熟成されると、「今日」や「この瞬間」は眩しいくらいの思い出になることもよくわかってる。だから準備にも時間を費やす。適当にやって何となく結果が出たものよりも、一生懸命に準備をして思い切り喜んだり悔しがったりすることを心は求めたがっている。限られた時間だからこそ、色々な工夫と根回しもできた。

起きていることにはすべて意味があるのだと思っている。与えられていることは苦難かもしれないけれど、チャンスと表裏一体だとも思っている。全力で楽しんだ先の評価や変化を想像したって悪くないだろう。

ワクワクに満ちてるって幸せなことだ。しばし、数字や人間関係のことは忘れて、楽しんできたいと思う。演奏の機会を与えてくださったことに感謝して、ピアノを与えてくれた両親に感謝して。