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経済から読み解く仮説の立て方、コストパフォーマンスの高い生き方、相対的な金銭価値の捉え方

kabuka
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2018年1月9日の日経平均の終値が2万3849円99銭でした。これは1991年11月以来、26年ぶりの高値水準だそうです。道理で、一時期は4分の1程度にまで落ち込み、20年近くにわたって塩漬けにしていた僕の所有している株にも含み益が出るわけです。おかえりなさい(笑)

「もうはまだ、まだはもう」という投資の世界の教訓

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この景気の良さは本物か、という議論もよくありますが、それが短期間であれ長期間であれ、一方方向にずっと同じ動きを見せることはないというのは歴史が証明しています。仮想通貨にしろ然り、良いときには悪いときに備え、悪いときにはつぎのチャンスを伺うという姿勢が投資でも人生でも大切なことだと思います。僕も色々な投資に手を出しては失敗と成功を繰り返し、テクニカルとファンダメンタルの二つの要素を俯瞰することの意味を学んできました。歴史は繰り返されます。「もうはまだ、まだはもう」という投資の世界の教訓は、僕の人生においても格言となっています。

さて。

僕はコストパフォーマンスの高い選択を考えるのが大好きです。たとえば年末年始、僕はずっと仕事をしていましたが、それは、人が休んでいるときに自分が前に進めば、相対的に、この努力が2倍3倍のリターンを生み出すことを知っているからです。いつもと同じマイペースなのに、リターンは3倍。こんなにおいしい話はありません。

「売り手市場」から「買い手市場」への転換はいつか

2018年。いまは完全に労働者たちの「売り手市場」です。人手不足により、自分たちの資質以上の賃金を経営者側に求めることができます。労働環境もここ数年でずいぶんと改善されてきました。しかし、この勢いについて、僕はそれほど長く続くとは思っていません。日銀の出口戦略、日米間の利回り格差の解消、建設バブルの終わり、外国人労働者の受け入れなど、やがて近い将来、労働者のひとりひとりの資質に合わせた賃金体制への是正が行われていくと考えています。今は実力以上の賃金、やがて実力通りの賃金というわけです。

そのときには仕事の量も減り、外国人の受け入れももっと進んでいるのではないだろうかという仮説を立てています。そうなってくると、経営者たちは次にどんな人を雇い入れようとするのか。当然ですが、賃金に見合った実力を発揮できる人たちでしょう。賃金に見合った人たちというのは、自分自身の将来に対して先行投資のできる計画力と実行力のある人だと僕は思っています。労働環境のバブルで、実力以上に高い賃金をもらうことに慣れてしまった人たちは、いずれ淘汰されていくというのが僕の見立て。厳しい言い方かもしれませんが、上昇傾向にある今の経済の雰囲気のなかで、ちゃんと先行投資をすることができ、コストパフォーマンスの高い人生に向けて仮説を立てられる人こそ、将来安定した評価を得ていくことができると思っています。

仮に、今のまま好景気が続き、物価と賃金の上昇が続いたとするとどうでしょうか。日銀は2%の物価上昇を目標としています。単純な計算にはなりますが、2%の物価上昇が毎年あったとすれば、賃金についても2%以上の上昇をしなければ、これは「インフレに負けている」状態となります。好況が続けば続くほど貧富の差は激しくなり、富める者だけが住みやすくなる世の中になってしまうわけです。100万円だった給料が101万円になったからといって喜んでいて良いわけではありません。お金の価値は絶対的なものとして考えるのではなく、相対的なものとして考えるべきです。名目GDP、実質GDP、名目賃金、実質賃金という言葉もありますね。

どう転んだにしても、世の中、すべての人が同じ冨を得るようにはなっていません。好況であれ、不況であれ、お金の価値が相対的なものである以上、いつも仮説を立てて、先回りをして行動した人だけが強く、安定した暮らしを得られるようになっている。僕はそんな風に考えています。だから僕は、いつも仮説を立てることの重要性を説き、常にコストパフォーマンスの高い選択をするようにしています。間違うことだってあります。それはそれで良いのです。事実はどうして仮説から乖離してしまったのか。その検証ができれば、次の事態に備えることができます。失敗もまた資産です。

相対的な関係のなかに生きるということ

同じ15度という気温も、夏に感じれば寒く、冬に感じれば暖かいことでしょう。相対的な関係のなかに生きるというのは、そういうことです。そしてなぜ、僕がこの「相対的な関係の中での幸せ」「仮説の重要性」「コストパフォーマンスの高い選択」について書くのかというと、僕はこれから、この重要性を認識した人たちとだけチーム作りをしていきたいからです。組織は同じベクトルを持たなければなりません。新しい人を迎え入れる指針でもあり、ついてこれない人とお別れをしていくための基準でもあります。

仮説を立てた未来に向けて投資をする、コストパフォーマンスを高めていく。ロジカルに生きていきたいなぁと思うわけですが、この考え方で良かったと将来証明できるかどうかはやっぱり、いまの僕の生き方次第になるわけですね