雑記

まぶたを閉じて昔を訪れると、まだ無邪気でいたころの僕が、愛犬たちを連れている

遠くからフルートの音が聞こえる。

水辺の鳥たちは特にそれに反応するということもなく、パンを与えてくれるおじいさんに群がっている。明石公園に流れる時間は、昔も今もとても優しい。

公園に向かう途中の表札たちを眺めていると、いくつか、家主が変わっているものがあることに気がついた。記憶と日常の中に当たり前に存在している景色にも、変化は訪れる。ひとつひとつの小さな変化が積み上がって、その時代らしさというものが心象風景になっていくのかもしれない。

風が木々を撫でていく。砂利の道を自転車が過ぎていく。まぶたを閉じて昔を訪れると、まだ無邪気でいたころの僕が、愛犬たちを連れている。