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病院の主に俺はなる 〜目のレーザー治療が始まった

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目のレーザー治療が始まった。

がちゃこんがちゃこんと、向き合って僕の目を覗く先生がレーザーを照射していく。瞼を閉じないように挿入されたレンズいっぱいに、光が広がって痛みが染み込む。うめき声を出しても、先生は照射を止めようとはしない。逃げ場のないインベーダーになった気分だ。「名古屋打ちですか?」と冗談を言う余裕はない。

眼球に火傷が増えていく。単純に言えばそういうことで、焼かれる部位があることで視力を保つのがこの治療の狙い。視野は削られていき、見え方も暗くなっていく。火傷が増えれば浮腫も生まれ、浮腫が出たらまた注射を打つ必要がある。落ち着いたらレーザー。一生それを繰り返していく。そして少しずつ世界は闇に沈む。

気持ちが沈まないといえば嘘になるが、そういう制約のなかでこれからの人生をどう展開させていくかと考えるのも、ちょっとしたゲーム感覚だなとも思ったりする。

「どうせ一生通うなら、僕が暮らせるスペースつくっちゃいましょうか」

仲良くなった検査技師のHさんに笑いながら話す。僕はもう、痛がりの怖がりということで眼科のスタッフさんたちに理解してもらっている。治療を受けるときはいつも車椅子。ひっくり返ってもいいようにそうしている。

眼科があるのは3階。コロナで入院していたのは6階。ヘルニアのリハビリで通ったのは1階。これから先、いろいろな病気が増えてくると、すべての階を制覇することになるんだろうか。RPGみたいだね。ラスボスはどこにどんな風に待っているのか。かかってこい(いや来てほしくない)。

当面しばらくは隔週で治療を受けていくことにした。レーザーの場合は月曜日に右目、火曜日に左目。浮腫の場合は月曜日に注射、火曜日に検査(ガーゼを外す)。眼科のない週の火曜日は内科へ。つまり毎週、通院をする。

「病院の主に俺はなる」というセリフを浸透させていこうかと、むぎらわ帽子の彼を思い出しながら考えた。

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