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[川柳鑑賞日記]見守っていよう翼が乾くまで/朝岡えりか

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うんと若かったころの話。当時付き合っていた彼女から別れの電話があった。「いやだぜったい、いやだよぜったい」。叫ぶようにして泣いた僕の声を、母は階下の部屋で聞いて、その後もしばらく触れないでいてくれた。ときが解決してくれることもある。その間ずっと待っていてくれる人がいるこの星は、ぜったいやさしい。

見守っていよう翼が乾くまで/朝岡えりか
川柳ふあうすと 2025年5月号

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