賞賛の声が直接聞こえたかと思えば
冷たい風が肌に触れることもある
小さい会社ゆえの良いこと、悪いこと
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全体に流れる雰囲気や姿勢は統一して
個々の得意に合わせた仕事をする
お客さんに喜んでいただく
それが僕の考え方
だから
彼らにはよく聞く
「なんか変わったことない?」
「どの仕事が楽しい?」
「面倒なこと、言われてない?」
気付いたことは一緒に考え
あるいは気付くまで待って
僕自身も教わって
昭和風? 知らないけど
組織というより
小さくて温かなチーム
部下なんだけど
僕は彼らのことをメンバーと呼ぶ
✳︎
二回目の失踪
前回は命の心配をした
復帰できる場所を残してやりたかった
今度はちょっと事情がちがう
諸々の手続きをすすめていくなかで
どうしたって司法のお世話になる
すると彼には
前科がついてしまうかもしれない
かつての自分の教え子で
長年一緒にチームの一員でいてくれた
そんな彼の経歴が汚れる
自分の力不足が原因で
まず
それがとても苦しい
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彼の特性にあわせた仕事を増やしてきた
機動力、小回り
大きなことではなく
小さなことをたくさんの人に
それは同時に
会社としてもリスクを減らすことに繋がった
特定のお客さんに集中せず
仕事を分散させる
大きな果樹を育むのではなく
小さな果樹のたくさんある農園
目指した景色はそんな感じだった
それは彼の特性を意識して
そんな風にしてきたのだった
でも
今、これからのことを考えると
それがデメリットになってしまった
これも自分の力不足
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それぞれが仕事を多く抱える中で
引き継ぎも報告もないままに投げ出された数々
年度末
すべてを完璧に回せるとは思わない
選ばないと
早めに謝らないと
個々に負担がかかり
お客さんにご迷惑をおかけする
でも
選ぶ?
減らす?
そんなことをしたら
会社はすぐに回らなくなる
現状でも
経営者である僕自身
ろくに給料をとってはいない
仕事を増やしてはいけない
減らさなくてはいけない
でも数字は守らなくちゃいけない
単価を上げる?
どうやって?
付加価値?
もう十分考えてきたよ?
新商品?
間に合う?
個々の特性を理解した上で
そして(営業車も返却されないままで)
物理的な動きを想像する
んー
苦しい
呼吸が浅くなる
弱い自分がいる
それで倒れたり
逃げたりなんてことはしないけど
よし
このやり方があるぞ、という閃きが
今回は浮かばない
走り出すスタートラインが曖昧で
ああ、
これを暗中模索というのか
なんて、諺の意味を実感したりしている
なにやってんだ。
✳︎
たくさんの人が共感してくださった
助けるよ
何かできることない?
嬉しい
助けてほしい
あれ
でも、何を頼んだらいいんだろう
愚痴を聞いてもらう?
でもその時間にできることがあるね
ん?
あれ?
んー?
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ここまで、が
二度目の社員失踪を経験した
三日目の朝の思考、記録
もう
正直に自分の苦しさを書いて残す
それで自分の気持ちは楽になる
前回は
経営者仲間の一部から受けた言葉に
凹みまくった
今回も言われるんだろう
自分が言われるだけなら構わない
ただ、そんな噂話の類は
狭い町に一瞬で広がって仕事に影響を及ぼす
それが辛い
けど
それも分かった上で書く
まずは自分の気持ちを整えないと
そして
そんな自分を選んでくれる
仲間とお客さんにも報いたい
正直な気持ち
その前提を立てて
さて、どうしようか
という
まとまりのない気持ちで
今日の朝日を見上げているのです