雑記

雨、落ちて、その音を聞くたびに

雨、落ちて、その音を聞いている。

粒のなかにある原子は昔から、いろいろなものを形成して今日までの歴史を流れ続けてきた。誰かの涙になったこともあっただろうし、汗になって土に染みたこともあっただろう。視野の記憶が粒に刻まれていつか、この時代の人はこんなものを見ていたのだと解析されるようになるかもしれない。笑われてしまうのも悔しくて、飛び切りばかりを眺めることが出来たら良いのにと空想する。

今日発した一言は、大河の一滴かもしれず、からからに乾いた砂に吸い取られるだけの一瞬かもしれず、行方は知らない。海になったら漕ぎ出す帆船を浮かべては、僕は僕の芯である信を伝えることを繰り返していく。打ち寄せる波のいつかは遥かでも、諦めることのないよう、雨、落ちて、その音を聞くたびにこの決意を思い出そうと誓う。