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「儲かる」の「儲」という字の由来について

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「儲かる」という字は「信+者」と書く。だから、自分を信じる者(信者)を増やすようにすれば儲かる、と説くセミナー講師がいますが、これは誤り。

「儲」という字は「人偏(にんげん)+諸」の組み合わせで成り立っています。「諸」という字は色々なものが準備されている(蓄えがある)という意味。つまり「蓄えのある人のところに様々な財はもたらされる」という意味に繋がります。この場合の蓄えとは「徳」であったり「知識」であったり、お金以外ものののことを言うのでしょう。冬に備えて薪を用意する、たとえばそんなイメージです。

つまり、「儲ける」のではなく「儲かる」ようになるのが自然であるということ。準備を怠ることなく、こつこつと積み上げていけば、そこに結果として、人や情報、お金が集まってくるようになるということです。儲けるために生きるのではなく、生きていく未来に備えていくことが儲かるようになる。「儲」とは目的ではなくて、手段の積み重ねであるということですね。

世の中にはいろいろな「儲け話」があります。僕は基本的には、そういう話からは距離を置きます。商売人の基本は人の役に立って、その結果として「儲かる」ようになることです。「儲ける」が先に立つと、人に下心で接していくことになってしまいます。僕はとことん商売人。この「儲かる」と「儲ける」の違いは意識していかなければなりません。

色々な情報を提供してくださる方がいます。「いつまでそんな仕事の仕方をしているの?」「信じた人だけが先に行けるよ、自分で作るのではなく誰かの作った流れに乗ろうよ」というような勧誘を受けることも多いのですが、僕は商売人、そして古い人間なので、そういった話には一切興味がありません。それを好む人たちのことは否定しませんが、僕はそちらの世界にいくことはありませんのでどうかご承知おきください。

どうしても、譲れないこともあります。どれだけお世話になった人が「あちら」で、どれだけの多数が「あちら」であったとしても、僕は「こちら」でありたいと思うことがあるのです。誰が何と言おうと「こちら」。頑固です。

引用元:はじめに言葉ありき。言葉は神と共にあり、言葉は神であった。 | 川柳をこよなく愛する明石のタコ

儲け話には耳をふさぎます。興味がありません。頑固です。
商売人です、この道を行くだけなのです。