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2025/06/10グランキューブで48回目の公演となる松山千春さんのコンサートに行ってきた

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2025年6月10日、松山千春さんのコンサートに行ってきた。

自分のブログで千春さんの記事を辿ると、2006年のものが最古になる。でも、その時点で「ご存じの通り僕は千春さんの大ファンで」なんて書き方をしているので、それよりもうんと以前から、千春さんのコンサートには春と秋、欠かさず参加し続けていることになる。

松山千春、狭心症で冠動脈バイパス手術 10月からのコンサートツアー中止 復帰は来年 – 芸能 : 日刊スポーツ

ファンとしての長い歴史。これまでにも体調不良やアクシデントでコンサートを中止されたことはある。ただ、発表されたツアーそのものをすべて中止となると、やっぱりどうしてもいろいろな心配が過ぎってしまう。

祈ったなぁ。祈った。どうか元気に戻ってきてほしいって。

手術後、退院されてしばらくしてラジオに復帰された。声はいつもより元気のない印象がした。やっぱりしんどいのかな、と思う。11時間にも及ぶ大手術だったらしい。もう70歳になるのだから、体力の落ち込みもきっと激しいだろう。

そういえば、以前入院したときは、隠れて煙草を吸ったって話をしてたっけ。

ライブ/イベント/コンサート | 松山千春 | 日本コロムビアオフィシャルサイト

いつもと比べると、ツアーの本数が少ない。病み上がりだから当然だろう。でも、それでも、できるんだろうかと思った。まだ退院して数か月。たった2週間入院しただけでも、自分は歩くのさえままならないくらい体力が落ちた。無理だよ、絶対無理だ。

千春さんは言ってた。

「秋のツアー、全部中止にしちゃったからなー。事務所、お金がすっからかんだよ」

千春さんはご自身の事務所の社長でもある。資金繰りのことも考える必要があるから、今回、余計に無理をされているんじゃないだろうか。

大丈夫だろうか。

杞憂だった。

「心臓に悪いからなー、動き回れないんだ」なんて言いながら、いつも通りのありがたい(!?)説教をしてくれる。お客さんいじりもしながら、歌声も聞かせてくれる。張りがあって伸びのある声、ホールいっぱいに響く声量で。心臓が破裂してしまうんじゃないかって、心配するくらいの大声量で。

「心臓、大丈夫だからな。秋もまた来るよ、本数ももっと増やすぞ」

自分が壊れてしまった。ここでもう、ぼっろぼろになってしまって、涙が止まらなくなってしまった。ありがとう、みんなが何をどう心配して、そして期待しているか。ぜんぶわかったうえでメッセージにしてくれてありがとう、ありがとう。

「アンコールの最後まで、付き合ってくれてありがとう。前の席も、後ろの席も、二階席も。横っちょにいる、帰りかけた奴も、本当にありがとう」

千春さんらしいよ。笑った。好きだなぁ、大好きだ。裏表がない。昔からずっと変わらない。だからこれからもずっと話を聞いていたい。

中学生のときに生徒会長になって、丸刈りだった校則を変えたんだって話をしていた。同じだ。自分も生徒会長になって、市内で唯一丸刈り強制校だったうちの学校のルールを変えた。自分がおかしいと思うものに噛みついていく点で、僕は千春さんと似ているのかもしれない。そんな自分が千春さんの生き方に憧れるのは必然だ。

「田舎もんだからな。上にあがっていくためには噛みついていくしかないべや?」

そんな話も昔からよくしてくれる。謙虚であることは大切だ。でも、謙遜が過ぎてチャンスを逃すのはちがう。主張することはちゃんと主張して、自己を確立していく。

そんな自分がやがて捨て石となって、世にこの国に何かを残して去っていけたら幸せなんだろうと思う。

いつまでも元気でいてほしい。僕に強いメッセージを与えつづけてほしい。千春さんの生き方は僕の指針だ。ずっと応援していたい。

ありがとう、千春さん。

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