川柳 [川柳鑑賞日記]五欲まだ捨てる気はない風は初夏/辰巳和子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 禁欲に背を向ける宣言を初夏にする。追い風を身に纏って人間らしく生きられる人は本当に素敵だと思う。悟ったような顔をした大人には、僕はどうして …
川柳 [川柳鑑賞日記]約束が出来れば羽根が生えてくる/土方邦子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕は僕という人間にこれっぽっちも自信がなくて、誰かに誘われ、約束ができると居場所ができたようで嬉しくなる。ひとに与えられる約束はなんて安寧 …
川柳 [川柳鑑賞日記]夕焼けの余韻にひたる坂の街/澤田迪子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 海が見える街を連想させる。「浸る」ではなく「ひたる」とひらがなにした優しさも「燃えるような赤」から「淡い群青」への移ろいを際立たせた。色彩 …
川柳 [川柳鑑賞日記]結局は父の背中を追っている/谷口修平 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 商いの苦労を知っていた父は「おまえたちには商売人になってほしくない」と僕ら兄弟に言い続けた。結局、自分も弟も、その背中に憧れてこの道を生き …
川柳 [川柳鑑賞日記]ソーラーパネル故郷の空に降らぬ星/樋口祐子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 古来、詩には幾度も「故郷」や「星」が詠われてきた。その古典的な言葉と現代的な題材を並べることで、作者は時代への警鐘を鳴らした。七文字のカタ …
川柳 [川柳鑑賞日記]捨てなさい枯れてしまった薔薇なんて/山口早苗 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 美しさや価値は永遠ではないという無常感。戒めのようにも聞こえるが、一方で、記憶はまだ過去になりきっていないのではないかという執着のようにも …
川柳 [川柳鑑賞日記]逝きたいね傘のしずくを切るように/渡辺千代子 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘のしずくのごとく一瞬で消える魂、潔い死への憧れを詠む。この世の無常を思えば、僕たちの存在はまさに泡そのものであるのだが、なかなかどうして …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]八月の雨は首すじから濡れる/徳長怜 2025年8月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傘で防ぎきれない突然の雨。ただ、「防ぎきれない」のはなく「防がなかった」とドラマを読み解けば、雨に身をゆだねる身体的感覚が強調される。無防 …
病気 眼科 20250728 2025年7月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 まずは整形外科の事務の方にご挨拶する。「遅刻ですよ遅刻。また眼科のスタッフさんに怒られちゃう。眼科だけに大目玉を喰らっちゃう」たまたまそれを聞いていた看護師の方がバカウケしてくだ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]見られてもいいことだけを書く日記/藤本美知恵 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ところで僕は、中学生のころからネット上で日記を公開し続けている。だからかどうか、自分だけが読むことを前提とした日記を書けないことに気が付い …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]「カワイイ」はフリーサイズの褒め言葉/妻木寿美代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 世界を拡張してくれる句だと思った。「かわいい」と伝えるのは、もしかすると相手によっては失礼なのではないかと躊躇してしまうことがある。ところ …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]花は葉にだけど手足の動く幸/山尾ふたば 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 人生の旬はいつだったろうと、過ぎた青に目を瞑って考える。でもそれでは、いまこの瞬間が引き算の結果と決めてしまっているかのようだ。足りないも …
川柳鑑賞 [川柳鑑賞日記]そんなにも耐えたんだからもういいよ/内橋久代 2025年7月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 もう一度、信じてみよう。あと1分、待ってみよう。あと1cm、前へ行ってみよう…。いつからか、意地になってしまっている僕がいる。信念、なんて …
病気 内科 20250701 2025年7月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 内科の日。コロナ入院をしてから毎月一度通っていたが、最近は体調も数値も安定しているので6週間に一度通うことにしている。この春から担当が女性の先生に変わった。数値を見て二人で一緒に …
病気 眼科 20250630 2025年7月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 眼科。今日も問題はなかった。技師のHさんは励まし上手で気分をあげてくれる。自分くらい症状が進んでいた人で、ここまで注射の間隔を空けられるくらいに病状が落ち着いている人は特殊事例な …
業務日記 会社を経営して20回目の大晦日。なんてことのない一日。行き過ぎた夏が空を白くしている一日。息をしている一日、息をしている現在地 2025年6月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年6月30日の朝。梅雨の明けた東の空はもう真っ白だ。暑すぎて空が白くなる。「空を青い」と形容するには、夏は夏らしくあるべきで、行き …
雑記 2025/06/10グランキューブで48回目の公演となる松山千春さんのコンサートに行ってきた 2025年6月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年6月10日、松山千春さんのコンサートに行ってきた。 自分のブログで千春さんの記事を辿ると、2006年のものが最古になる。で …
雑記 明石ステーションデパートと、鉄道模型を買ってくれた父の記憶と ~JR311系の引退に寄せて 2025年6月8日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 さよならJR311系、6月引退へ 最速120キロで名鉄と「競走」 [愛知県]:朝日新聞 子どもの頃の記憶。 まだ明石駅にステー …
病気 日記 2025/5/26 自転車ごと転んだ僕が店員さんに伝えた言葉 2025年5月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ころんだ。 自転車ごと転んだ。 リュックの紐がサドルに引っかかってしまい、自転車屋さんの目の前で転んでしまったのである。若い店 …
雑記 日記 2025/5/23 社員失踪事件から一年、いま、思うこと 2025年5月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 一年前の今日、役員(社員)が就業時間中に失踪した。 詳しい状況を知り得ない状態でその事実を告知するわけにもいかず、最初は「体調不良で …
雑記 日記 2025/5/22 ▼淀川大橋を渡ると真夏日だった ▼未完であることを書いて伝えることの価値 ▼事実と事実らしきものの間で、僕ら揺らされがちだ 2025年5月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大阪。 いつも兵庫県と大阪の間にある淀川に架かる淀川大橋を渡ると、一気に気温が上がる気がする。もっとも昼過ぎに通りかかることが多いの …
川柳 [川柳鑑賞日記]見守っていよう翼が乾くまで/朝岡えりか 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 うんと若かったころの話。当時付き合っていた彼女から別れの電話があった。「いやだぜったい、いやだよぜったい」。叫ぶようにして泣いた僕の声を、 …
川柳 [川柳鑑賞日記]沈丁の香に恋慕またよみがえる/小島松太 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 五感はいつかの時代にリンクしている。たとえば流行った音楽、たとえば学生街の食堂。僕はそうだ。五月のベンチの至近距離で、リンスの香りに魅了さ …
川柳 [川柳鑑賞日記]深掘りをすれば傷つく人がいる/藤本美知恵 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 孤独の部屋にいて、聞いてほしいと思うことがある。ただし傷つきやすい僕である。どうしてそうなったの、どうしてこうしなかったのと理由を問うこと …
川柳 [川柳鑑賞日記]亀さんは寝ている兎起こさない/川村やまと 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 これは真理であって、先にゴールを目指す僕たちは、自分の意思で寝てしまった兎を起こすような真似はしないのだ。でも、だから、考えてみた。僕が兎 …
川柳 [川柳鑑賞日記]補聴器を両手で受ける床屋さん/老沼正一 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この句を読んで、僕は「そうかっ」と唸ってしまった。当然、耳が不自由でも髪は伸びるし、床屋に行く必要がある。装着したままでは不便がある散髪。 …
川柳 [川柳鑑賞日記]思案する手持ちカードの上がり方/土方邦子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 カードの切り方ではなく、上がり方と作者は表現した。小心者の自分は、不安で仕方がない。この手札を出し、上がったと思ったら、まだその先には高い …
川柳 [川柳鑑賞日記]えいやーと5回となえて布団出る/徳永ひよこ 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 布団に暮らしたい。たとえば好きな本を抱えて、たとえばおいしいお菓子を持ち込んで、たとえば世界中の映画を再生して。でも叶わず、冬の朝はやって …
川柳 [川柳鑑賞日記]誘われて散歩に出ると日がさした/井上恵美子 2025年5月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 闇の底に落ちたときでも、必ず、誰かが声をかけてくれる。自分の名を呼んでくれる。親はきっとそんな祈りをこめて僕たちに名を授けた。誘われるまま …
病気 2025年4月21日、コロナ入院から4年。明石市立市民病院にて、今思うこと。 2025年4月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 2025年4月21日、コロナ入院から4年が経った。今日は偶然、眼科への定期通院だったので、僕はこの文章を会計待ちのロビーで書いている。 …