川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
batacchi
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]八日目の蝉は命を懸けて鳴く/谷口修平

2024年5月18日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
出逢い、残すために鳴く八日目の蝉たち。命はもうエキストラタイムだ。対して、僕たちは生まれた瞬間から余命を生きている。「まだ明日がある」と今 …
川柳

[川柳鑑賞]人だもの時に泣いても怒っても/長島敏子

2024年5月17日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
気が付けば周囲を教訓に囲まれている。雨は必ず止むし、夜は必ず朝になる。とはいえ、僕たちはいつだって現在地に生きている。希望を抱いて笑うばか …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]いつ迄も光っていたいペンの先/戸田わか子

2024年5月16日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
子どもの頃、体育の授業が大嫌いだった。跳び箱は山の如く、鉄棒は氷の如く存在して僕の視界を暗くした。何の取り柄もなかった自分だが、作文だけは …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]善人の仮面を外す二十二時/遠藤より子

2024年5月15日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
明石家さんまさんは、いつもあのテンションで人を笑わせるのだそう。裏表なく、ずっと同じ態度で人と付き合える人はすごいと思う。二十二時。夜、一 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]立ちすくむ君の背中に泳ぐ月/末永小娟

2024年5月14日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
立ちすくむという表現に見る絶望、悲哀。その背中に、月は泳いでいる。この「あはれ」を織り込んだ情景と情緒とのコントラストに強く惹かれた。止ま …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]トモダチが見つかりそうな虫図鑑/妻木寿美代

2024年5月13日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
楽しい。友だちではなくトモダチと表記する。外国の方がカタカナでそう伝えるように、作者は昆虫たちをトモダチと書いて、異文化を持つ同等の存在で …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]人生の第三幕のプロローグ/中島敦子

2024年5月12日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
四十代後半になって、一気に後輩が増えた感がある。病気をして入院もした。自分はいわゆる現役世代、その後半に足を踏み入れたのだなと思う。これか …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]疑問符を集めわたしの辞書にする/こやまひろこ

2024年5月11日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
味方ではなく、辞書と表現したところに作者の強い意思が表現されている。味方は揺らぐものだが、辞書は絶対的存在。その強い言葉に対して、「違和感 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]肩書きが多くさてさて何者か/𠮷田佐知

2024年5月10日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
わかる。すごくよくわかる。肩書きのたくさんある名刺をいただくことがある。よくわかる。「全日本肩書きを並べて自尊心と虚栄心を満たしてしまう委 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]狂わせてみたいが狂えない時計/八木田幸子

2024年5月9日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
拙作にこの線を越えさせぬ血は父だろうという句がある。線を越えてみたい、時計を狂わせてみたい。常識倫理法律規則。橋を渡るとどんな世界が待って …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]寂しくてただ寂しくて群れている/原正吾

2024年5月8日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
人生のあちこちに忘れ物をしてきたような気がする。もう、取りには戻れない。そんな自分のことを周囲は哀れんでいるのではないか。笑っているのでは …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]泣いていいかしらあなたに慣れるまで/西村みなみ

2024年5月7日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
どきっとした。こんなことを言われたら、どんな気持ちになって何と答えるだろう。こんなことを言われる人は、どれだけ懐が深く魅力的なのだろう。涙 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]ごぼう抜きされたごぼうの方である/米分只志

2024年5月6日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
僕は負けず嫌いで、勝てる土俵でしか勝負しない。それでも負けるのだから、悔しくて仕方がない。ぐぎぎぎぎぎと奥歯を幾度すり減らしてきたことか。 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]病床にためらう月を呼び寄せる/荒岡浩志

2024年5月5日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
情感のある句だ。月。ためらう月。病床に。それを客体として人間が呼び寄せる。月は大切な人を表す比喩だろうか。それともツキを得て快癒を祈るのだ …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]戦列を抜けて視界が広くなる/辰巳和子

2024年5月4日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
いつ、どこで、僕たちは「普通」という物差しのある世界に足を踏み入れてしまったのか。今日も誰かと比べられ、明日も誰かのマウンティングに耐える …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]いつかするそのうちにする旅支度/藤本健人

2024年5月3日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
買い物をすると気分が高揚し、一時的に嫌なことを忘れられる。これを買い物依存症というらしい。自分もどうやらそれに似ていて、通販の段ボールが増 …
病気

2021年5月1日にSNSに書いたこと。明石市民病院(コロナ入院)から転院した日の記録。

2024年5月2日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
5月1日、転院しました。 市民病院は「救う」ための病院。僕はもう命の危機は脱しましたから、肺炎が悪化しないよう新しい病院で体力の回復 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]光には必ず影が付き纏う/谷口修平

2024年5月2日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
雨は止むものだし、夜は朝になるものだ。光は闇によって存在することができ、闇の中で傷を負った人が伝える言葉には実感が伴って説得力がある。笑う彼女も、走る彼も。それぞれに影があって、 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]サプリへの誘いに揺れている気弱/小池一恵

2024年5月1日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
コロナに罹って肺炎を患ってしまい、緊急入院したことがある。「あの線」をうっかり越えてしまいそうになり、以来やっぱり、健康についてよく考える …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]小さな帆張って私も風を待つ/佐藤ちなみ

2024年4月30日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
17文字という限られた文字数で、言葉を弱くしてしまう助詞の「も」の使い方には慎重になりなさいと習ったことがある。この句の「も」はとても効果 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]恋心捨てた途端に無精ひげ/秋山博志

2024年4月29日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
「清潔感のある人がモテるらしいよ」と何度か言われたことがある。今思えばあれは、僕に足りないものを教えてくれていたのかもしれない。たられば。 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]下駄箱に輝いた日のハイヒール/三好春美

2024年4月28日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
生きている今が一番良いに違いないのだけれど、たとえば、もう二度と同じメンバーで集うことのない教室を思い浮かべると胸が苦しくなることがある。 …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]どこまでも行こう枠からはみ出して/近藤紡藝

2024年4月27日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
明石城の石垣をよじ登ろうとしたら、上からも下からも大人たちに怒られてしまった。少年の天下への夢は、儚くも散ってしまったのである。思い返せば …
川柳鑑賞

[川柳鑑賞]台本があったみたいに猫通る/徳長怜

2024年4月26日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
大阪の下町を歩いた。時代ばかりが先へ急いで、内面になんの変化もない自分に焦る。ので。ときが止まったように思える空間にいると妙に落ち着くのだ …
no image 雑記

診察室に呼ばれるまでの時間でブログをどれだけ書けるかチャレンジ、したかったのに。

2024年4月16日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
ツキイチ内科。呼ばれるまでの待ち時間。何か伝えたいことがあるわけでもなく、この空き時間にひたすらキーボードに向かったら、どれくらいの文量に …
情報

問題)伊勢名物「赤福」を購入することのできる、西日本地区高速道路上の最西端のサービスエリアはどこでしょう?

2024年3月22日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
正解は山陽自動車道の三木サービスエリア。 情報をお伝えしたのも西端でした。  …
iPhoneフォト日記

明石公園入口(明石市民病院真横)の町中華、美味園さん。あたたかい接客、やさしい炒飯。

2024年3月19日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
明石公園入口、明石市民病院真横にある町中華の美味園さん。 あえて"おばちゃん"と敬意を込めて呼ばせていただく。そのおばちゃん …
no image 雑記

耳の痛い話。

2024年2月25日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
瘡蓋を剥がさないという今年の抱負があって、僕は両膝のそれを守ることができた。 ところが耳の中にできた傷に触れ続けた結果、どうやらバイ菌が入ってしまったらしく、ひどく痛みが続 …
no image 雑記

腐れ縁。

2024年2月21日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
今夜は大学時代の漫才の相棒、塩谷と飯を食べに行く。正午前に電話がかかってきた。 「食べるなよ?」「なにを?」「昼飯や」「なんでや」「夜、がっつり食べるんや。俺は朝から食べて …
病気

2424年3月、目の駐車の予定とお目汚しな話。

2024年2月19日 batacchi
川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記
明け方まで原稿仕事をして、目覚めたら眼科に行く時間で驚いた雨の朝。悪化していて、3/18に右目、3/25に左目の注射をすることになった。  …
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • ...
  • 126
Google
Amazon
アーカイブ
twitter
@bata からのツイート
NTT-Xストアオススメ商品

過去記事
Google
  • HOME
  • 投稿者:batacchi
Google
プライバシーポリシー 免責事項 2000–2025  川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記