川柳 【川柳】輪郭は父に似てきて反抗期 ばた 2007年2月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 誰も、みんな。その道を通って、同じ貌になっていく。やがて気がつくのはそこに、形のような想いがあったのだということ。=== 【入選】輪郭は父に似てきて反抗期 2007年02月 …
川柳 【川柳】ぐうと鳴く虫よ昭和を知ってるか ばた 2007年2月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 白黒の時代を知らない僕らには。想像することさえ難しくて。今日も、呑気に、おかわりをしてる。だけど、父さんの、母さんの、父さんや、母さん。未来 …
川柳 【川柳】ただ生きて食べて笑ってくれたなら ばた 2007年2月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 約束したね、あなたは僕の。それでいい、そのままがいい。何もいらない、何も変わらない。ずっとただ。約束のままの未来を、僕に、見せていてほしい。 …
川柳 【川柳】そのナイフ林檎を剥いてみてごらん ばた 2007年1月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 強がりの顔をして、優しさを隠してばかり。ありのままでいいのに。本当のまんまで、いいのに。心に触れる、君の温度を。与えてごらん、きっと、氷は湖 …
川柳 【川柳】エラ呼吸してます噂消えるまで ばた 2007年1月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ほんの75日、嵐の過ぎるまで。目立たぬように、身を屈めて。気付かれぬように、息を潜めて。やがて、そっと、僕は解き放たれる。=== 【佳作】 …
川柳 【川柳】鬼は外 鍋より円く温かな ばた 2007年1月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 鍋の形が円形であることには、きっと、「効率」なんてもの以上に、何かを象徴する意味があるのだと信じてみたい、白い季節。平和であれ、温かくあれ。=== 【掲載】鬼は外 鍋より円く温か …
川柳 【川柳】リヤカーを引いているのは母 つまり ばた 2007年1月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 導かれて、今日。さて、何をしてあげようか。はて、何ができるのだろうか。これまでの、僕らと。 これからも、僕らの。道は、母が、踏み固めてくれて …
川柳 【川柳】戦争は何チャンネルでしてますか ばた 2007年1月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 安っぽいドラマだ、今日も赤い血を流して。ありきたりのシナリオめ、明日も涙を止めさせぬ。当たり前の景色だな、もう、誰も、見飽きたというのに。= …
川柳 【川柳】気まぐれを許してしまうのは男 ばた 2007年1月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 それを気まぐれだということにしてあげる、男。許すのか、許さないのか、という前提に、君でいいのか、君でなければいけないのか、として、描く未来。 …
川柳 川柳マガジン初めての特選。 2007年1月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 投句を続けて一年ちょっと。はじめて川柳マガジンで特選に選んでいただきました。活字にしたい句だったので、高い評価が得られて嬉しい。いいこと、わるいこと。色々ある中の、ほんの温度が心に …
川柳 【川柳】凧上げをおとぎ話にしない青 ばた 2007年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大台、十の位が変わって。次の世代に何を残そうか、なんて、大人を気取ってみる。実は案外、「青い海」を見たことのない僕らだ。果たして、空の青さはいつかの思い出話になってはしまわないか。 …
川柳 【川柳】仏壇を開くと見える糸がある ばた 2007年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 大きな壁、大きな試練。眼差しのような暖かきものを頂いて、勇気。僕の背中は、きっと押されやすい。過去の過去の、ずっと向こうに手を差し伸べて。ゼンマイは、少しずつ前へ、廻り始める。== …
川柳 【川柳】LLであれば色など形など ばた 2007年1月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 見てくれやないです、男は中身です。はい、はい、何とでもどうぞ。 えぇ、慣れてますから。もういいですか? ご苦労様でしたー。 あ、おかーちゃん、おかわりお願いね。=== 【佳作】 …
川柳 【川柳】マフラーの長さのようなありがとう ばた 2006年12月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 人は温度、人はありがとう。ビー玉を集めた一生懸命で、今日も明日も、ボクもアタシも。そして、やがて。笑い皺、笑い声、君に、あなたに。当たり前を …
川柳 【川柳】臍の緒は結んだままの母の画布 ばた 2006年12月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ご出産、おめでとうございます。さて、インタビュー。この子の未来は、どんな風であって欲しいですか?そう、母は、子は。生まれても、その結び目が解 …
川柳 【川柳】決意には太平洋が良く似合う ばた 2006年12月10日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ひとりぼっちの日本海。あの頃や、あの場所を思い出しながら。しんみり、しんみり。ひとりきりの太平洋。この先や、この想いを抱きながら。しっかり、しっかり。海に生まれた人間は、海に還って …
川柳 【川柳】ぎゅっとしてほっとしている赤い糸 ばた 2006年12月9日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 原因不明の頭痛君のそばで たちどころにあ そうかつまり 君でなければ 僕は青春days当たり前のように 繋がっていた線のいまは すこし 色落 …
川柳 【川柳】星の降る今日はいい子にしていよう ばた 2006年12月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 いじめることは ― 自分の心に棘を植えてしまうこといじめられて希望を失うことは ― 鈴の音に耳を塞いでしまう淋しいこと空の広さと、星の瞬 …
川柳 イメージ吟、見事大賞に選ばれて。 2006年12月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 この写真を見て、どんなことを想像しますかー。想うままを、川柳で表現してみてください。これが「イメージ吟(印象吟)」と呼ばれるものです。木馬館のオンライン句会。11月の句会に誘ってい …
川柳 【川柳】抜かれても口笛を吹く僕の道 ばた 2006年11月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 急ぐ長い針へと、辿り歩く短かな針。約束の場所は動くことなく、その場所で、声は重なる。ゆっくりも、あくせくも、辿り着いたら同じ景色。奴の背中は見送って。得意の口笛、風に聞かせて。行こ …
川柳 【川柳】あくせくと生きてどうする聴診器 ばた 2006年11月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 心臓は正直だ、休め休め。鼓動はのんびりを求めてる、休め休め。強がりも見栄っ張りも、自分に嘘はつけない、休め休め。最後の最後、ほんとのほんと。 …
川柳 【川柳】歩いても構いませんか不整脈 ばた 2006年11月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 錆びて弱って悲鳴を上げて。身体に耳を傾けてみる。歩いていい時も、歩かなければいけない時も、きっとある、それは、きっといま。=== 【入選】歩いても構いませんか不整脈 蛸壺川 …
川柳 【川柳】わからないことがわかって青になる ばた 2006年11月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 足踏み、ため息、足踏み、ため息。こぼして、吐き出して、涙して。どん底から、ようやく見えてきた、空は青。頑張らないでいい、空っぽになるまで、泣 …
川柳 【川柳】真実を写さぬように選る角度 ばた 2006年11月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 化粧も何もない、あるがままの貴方と。分かり合えたような、時間でした。夢見がちな、未来のことでした。なのに、残そうとするものはいつも、形ばかりが先行して。どうして選んでばかりだったの …
川柳 【川柳】癒えるまで何度も空を夕焼けを ばた 2006年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 傷は癒えない、見上げ続ける。浮かべている、今日も。浮かべてしまうだろう、明日も。沈んでしまうのが怖かった。僕が、薄れていくようで、怖かった。 …
川柳 【川柳】愛は去るセピアの街が止まらない ばた 2006年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そのときから、景色は表情を変えた。目を細めて見る理由、それは、眩しいからとも、涙だからとも。あんな頃もあったのだと、こぼれる吐息。季節は移る …
川柳 【川柳】花よ花忘れさせてはくれないか ばた 2006年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 絵の具にないその色の、優しさの。包まれて、誘われて。ひとときでもいい。どうか、この疲れから、悲しみから。僕を解き放ってはくれないだろうか。花 …
川柳 【川柳】明日咲かすつぼみを胸に一段目 ばた 2006年11月11日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 一段上ってみること。ほんの、その高さから見る景色も、少し異なって、新鮮、勇気。希望は能動の先に生じて、未来を見据える。胸のつぼみは、明日咲く …
川柳 【川柳】マイネームイズ地球人手を繋ぐ ばた 2006年11月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 海があろうが国境があろうが。同じおんなじ星の上。仲良しこよしであればいいんだと思う。隣の隣の隣の隣、そのまた隣も地球人。 まる。=== 【 …
川柳 【川柳】気遣いを巧みに見せる句読点 ばた 2006年11月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 行間の読めてしまう、そんなあなたの優しさに。あなたらしいですね。あなたなんですね。確かめるようにして、じわり広がる温もりを、今、受け止めています。味わっています。ありがとう。=== …