川柳 川柳界の僕の兄貴分である加藤鰹さんが亡くなった。 2016年1月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 川柳界の僕の兄貴分である加藤鰹さんが亡くなった。 12月にお会いしたときは、癌が全身に転移しているとは思えないくらいの食欲と笑顔で、僕 …
川柳 父と透析と阪神淡路大震災と ~透析のかゆみ川柳一次選考通過 2015年3月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 生前の父は、一週間のうちに3日は病院に通って数時間の透析を必要とした。阪神淡路大震災のときは明石から花隈の病院へ通うことができなくなって、受 …
川柳 川柳句会のはじめての選者を終えて 2014年7月14日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ふあうすと川柳社の本社句会で選者を務めさせてもらった。 川柳句会で初めての選者体験。披講の仕方に好意的な感想をいただけてホッとした。1時間での選はやっぱり厳しかったな。選ぶ側 …
川柳 選び方も個性。僕には僕の心の色がある ~ふあうすと川柳句会の選者 2014年7月5日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 人前に立つことは好き。 1をnの人に伝えられて効率がいいし、相手の顔色に意識を向ける必要もない。緊張して当然という環境なので、ある程度の失 …
同友会 ふあうすと川柳社で選者を務めること、同友会で報告をすること、同友会でマイクパフォーマンスをして暴れること 2014年6月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ふあうすと川柳社は、昭和4年に神戸に誕生した川柳結社。川柳六大家と呼ばれるうちの一人、椙元紋太によって結社された。前川企画印刷でふあうすと誌 …
川柳 【川柳】ポケットの昨日を消した衣替え 2013年5月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 蛍の好きな甘い水がどんなものか調べていると、実は成虫になってからは夜露を飲むばかりで、幼虫時代に蓄えた養分だけで生きているのだということを知る。故に短い成虫期。光のためにすべてを生 …
川柳 【川柳】鯉泳ぐ 風の向きなど気にせずに 2013年4月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 新緑が目に染みて、気の満ちた空。それが追い風か逆風なのか気にせぬまま、鯉は上手に身体を翻らせて空を泳ぐ。立ち位置次第で冷たくも温かくもなる風、時々は休んでみたりもして▼子どもの頃、 …
川柳 【川柳】演出が好き 家族って似るんだね / 君は死に僕の絵の具になりました 2013年3月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 16年寄り添ってくれた愛犬が逝く。父は桜の舞う中を、愛犬はサクランボの薄紅で出来た絨毯の上を旅立っていった。サンタの演出が好きだった父に似て …
川柳 【川柳】梅薫るから 言い訳の出来ぬ羽根 2013年2月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 3月には「そろそろ」という言葉が似合うような気がする。新年の誓いから遠くなりつつあっても、今ならまだ間に合うのではないか。何が出来ていなくて、どう、走り出すか。そんなことを考え直 …
川柳 【川柳】先生の嘘 今もまだ体温に 2013年2月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 個性というそれぞれを守るために、先生は嘘をついてくれた。貫いてくれた嘘は、僕のなかを生きていて、今を形成してくれている。「あした」とは、「明日」という目先ではなく「未来」のこと。余 …
川柳 【川柳】杉の舞う日は宙に向く言葉たち 2013年2月2日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 最近の歳時記には花粉症を季語として採り入れるものもあるのだとか。降り続く雨はないという言葉もあるが、それにしても、春の来るまでのこの時期は本当に憂鬱なものである▼屋根の下の時間が …
川柳 [川柳] 耳たぶに風 幸せの顔をして 2012年12月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ほんの小さな、ささやかな喜びを憶えていられるほうが、その人生は幸せに違いない。日常のなかに重なるそれらを綴るのに、この川柳という手段があって、今年はどれだけの幸を17文字に閉じ込 …
川柳 【川柳】コスモスもウロコも母のふところも 2012年10月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 秋桜の揺れる海、鱗雲の泳ぐ空。年末という慌ただしさを迎える前の、ほんのひととき、心を休ませてくれる情景。誰が近づいても、誰が見上げても平等に、もう、季節がここまで進んだことを優し …
川柳 【川柳】ため息の薄くなるまで 高い空 2012年9月30日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 高校生のころ、京都の街を歩いた、空を見上げた。歴史上の人物も同じようにこの空を見上げたのかなと、想いを張り巡らせた。そして僕は京都の大学に通いたくなった▼どんな時代の、どんな場所 …
川柳 【川柳】乙女座の年男です だからこそ 2012年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 8月をつい、一年の折返しのように考えてしまうことがある。実際はもう、3分の2の時間が過ぎた。積み上げようと思っていたものは、さて、同じだけの比率の高さを見ているのかどうか▼9月生 …
川柳 【川柳】金環を見上げ宇宙を生きている 2012年5月26日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 何十年や何百年に一度という星たちの奇跡に巡りあった。見上げる声は、誰も子どもの頃のそれで、宇宙の広さに一人一人はとても小さい。米粒にも満たない蒼を、星はどんな風に笑うのだろう▼科 …
川柳 【川柳】まだ寒い春です 土に遠すぎて 2012年2月19日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 もう、一年が経とうとしている。まだ、故郷に遠い人たちがいる。神戸の一年後を思い出しながら、東北の春を想ってる、念じてる▼頑張っている人に頑張れと言うのではなく、声だけになりがちな僕 …
川柳 【川柳】千年の未来へ 龍の起きあがる 2012年1月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 土埃の匂い、ブルーシートの屋根、瓦礫の街を抜けて、大学受験に向かった阪神淡路大震災。失った悲しみよりも、受験という緊張よりも、触れてくれた優しさのひとつひとつが、今の僕を形成してい …
川柳 【川柳】星の降る夜 東北の傷のこと 2011年11月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 「おかげさまで」という言葉の美しさを想う。何かは誰かの力になり、誰かは誰かの支えになる。「出来ること」を問い続け「出来ること」は積みあげ続けられた。川柳という詩のなかに、たくさんの …
川柳 【川柳】北風の壁になれない微力たち 2011年10月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 東北に吹く風の冷たさを想う、何も出来ない無力を憂う、何かしたがる心が集う、気持ちは温度になって現れるのだと願う。出来ることを問われ続けた時間だった。出来ることを考え続けなければいけ …
川柳 【川柳】虫たちの音符を抜けていくページ 2011年10月20日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 夏の太陽に焦がされた人も、虫たちの奏でる楽器に耳を澄ませる。同じ星の上に生きて、どんな悲しいことがあっても、ちゃんと季節は巡っている。ほっとして、空を見上げる優しさは誰も同じ。凍て …
川柳 【川柳】夕立にもたれて過去の色になる 2011年9月1日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 焦げたアスファルトが濡れていき、ネクタイたちは束の間の雨宿り。やれやれと安堵の顔で、空を見上げてはまた、積み残したいくつかにラストスパート。夏の終わりの繰り返されるこの景色に、どこ …
川柳 【川柳】わがままを聞いてあげよう夏至の空 2011年6月18日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 空が高くなっていくと、背伸びが気持ちいい。許すような気持ちで、誰かに微笑みかけたくなる。みんなみんなが、優しさを空に向けて、立ち直っていく毎日を共有出来るといいですね、と、三ヶ月が …
川柳 【川柳】目に見えず喜怒哀楽の空の下 2011年5月22日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 放射線は目に見えず、故郷から離れて、懸念と悲しみと。ひとの厚意は、温度を伴って、希望と優しさと▼天災は、見えなかったものたちを見えるようにしてくれた。それで知ったこと、それで泣いた …
川柳 【川柳】鯉泳ぐ青 信じてる祈ってる 2011年4月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 頑張って欲しくても、頑張れという言葉は、きっとまだ重たい。信じて祈るしかなくても、信じて祈るだけの無力に、空しさを覚えることもある。ただ、その気持ちの積み重ねが「自分たちにできるこ …
川柳 【川柳】神戸から 今日はこんなに元気です 2011年4月21日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 東日本大震災で被災された皆様へ、心よりお見舞い申し上げます。私たちは、神戸からこの本をお届けしています。私たちは、震災の風化していく寂しさを知っています。私たちは、出来ることから始 …
川柳 【川柳】死ぬ前に声に出したい恋 ですか ばた 2011年2月16日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 繋いでる。あれが、始まり。今日からの、ずっと。土曜日の放課後が待ち遠しかった、少年のこころは。次の、小さな約束を、生きている。---【川柳】 …
川柳 【川柳】震災の夜 神様のような湯気 ばた 2011年1月17日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 一瞬が全てを裂いた。 冷たい朝だったことを覚えている。 雪は、廃墟に立ちつくすひとたちを刺しながら舞った。 訪れてくれた友たちと、温度を求めて街を彷 …
川柳 【川柳】星を射るつもりで君に告げて 春 ばた 2010年9月23日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 熱を帯びた風船は、胸の面積を占めて。 行方も知らず、勇気の物語。 憧れ、ため息、もしかして、どうせ。 星の距 …
川柳 川柳マガジンで達成した、おめでとうな自分。 2010年7月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 川柳マガジン8月号が届きました。 笑いのある川柳「聴診器から肝臓が逃げている」が特選二で入選。 新鋭柳壇「減速」というお題で「からっぽになろうか 大の字の空で」が …