川柳 【川柳】ホスピスの亀 生きているそれだけで ばた 2007年5月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ホスピスの真ん中、水槽。集う人みんな、興味深そうに覗き込む。亀は、少し何かを期待しながら首を伸ばしている。ただ生きている、それだけのこと。そ …
川柳 【川柳】お化けだといえば信じて子の寝息 ばた 2007年4月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 子:(夜更かしをしたいとぐずっている)母:「悪い子は、お化けがさらっていっちゃうぞ」子:「お化けなんて来ないもん!」母:(ドアをノックしてみ …
川柳 【川柳】戦争と平和 カルビとさとうきび ばた 2007年4月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 つまり、それほど、遠くもなく。こっちとあっちの隔たりは、脆くあり。ざわわ、ざわわの、風の舞う場所。眠る魂たちは、何か、微妙な空気を感じ始めて …
川柳 【川柳】釣鐘のある当然とハイヒール ばた 2007年4月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ない時代、強いられた時代、贅沢は敵とされ。やがて、その象徴たる存在も、徴収され、形を変え、平和を破る轟音となった。ほんの数十年前に、そこに、あるべきものがなかった景色があったのだと …
川柳 【川柳】ぐうと鳴く虫を封じた母の味 ばた 2007年4月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 高価なおもちゃを与えることではなくて 子の「おかわり」に応えてあげられる そんな 豊かさと 優しさと ぬくもりと 当たり前を …
川柳 【川柳】愛娘 防虫剤が効きすぎて ばた 2007年4月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 変な虫が付かないようにと、なんとか、かんとか、計画通り。そしてやってくる、賞味期限。あーあ、こんなはずじゃなかった。どうしたって大人は、高望みをしちゃうのか。あーあ、こんな、こんな …
川柳 【川柳】コロッケの厚みで母は母である ばた 2007年4月29日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 見覚えのある形へと、変化していく様子。やがてこんがりときつね色。その温もりは、きっと、どんな家にもあったに違いない。母は、母で。当たり前の顔 …
川柳 【川柳】この頃の家族を覗く鯉のぼり ばた 2007年4月28日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 いつも、ふあうすとの裏面広告に、こんな感じで文章を書いています。=== 目を覆いたくなる悲惨なニュースが続いています。 荒廃していく世の中、人の心…今一度、誰の心にも豊かさが取り戻 …
川柳 【川柳】レールには急停止した痕もある ばた 2007年4月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 順調に見えて、見せて。僕の絆創膏のあたりは、知る人ぞ知る。加速、加速、どうにか今は。あの日あの時、死にたいくらいの涙だったことを。=== …
川柳 【川柳】蛙の子お人好しだと言われても ばた 2007年4月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 それは僕の中に流れる、父の、母の。だから、どうしようもないんだ。だから、どうしようもなく、誇りなんだ。僕の今、ここにいること、ここにいること …
川柳 【川柳】まだ海に日の丸を見る父の父 ばた 2007年4月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 ほんの思い出話。海で思い出すこと、海に語りかけること。洋上に咲いた、散った桜に。どうしてそんな、淋しそうな顔をして。=== 【掲載】まだ海に日の丸を見る父の父 ふあうすと2 …
川柳 【川柳】ベビーカー僕もいつかは持ち上げる ばた 2007年4月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 出来ちゃった結婚だとか、なんだとか。無責任な弱さを、勢いでどうにかするなんて。ぼくは、わたしは。生まれて、いいのですか。望まれて、生まれるの …
川柳 【川柳】もう一度風に吹かれてみる四月 ばた 2007年4月6日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 四月の風に、淋しいけど手を振る。My dear。 でもきっと未来に。握手のような、確かなものを求めて。ここからスタート、暖かな、長い道のりの …
川柳 【川柳】君と見た景色の中を生きている ばた 2007年3月31日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 小僧さん、いつもコメントありがとうございます。昼から出かけないといけないので、余裕のない鑑賞になってしまいましたが、何かの参考になれば。若輩 …
川柳 【川柳】ひらがなで大人を伝えられますか ばた 2007年3月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 嘘をなく一日を過ごせた大人には、花丸をあげましょう。そうして、やさしいことばで、子に語りかけてあげてください。あなたのみたこと、きいたこと、 …
川柳 【川柳】森という漢字は知っている子供 ばた 2007年3月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 麦わらは駆けて。カブトムシ、クワガタムシ。お買い上げ、於、デパートのレジ。=== 【佳作】森という漢字は知っている子供 月刊川柳マガ …
川柳 【川柳】節穴でいい身の丈の幸でいい ばた 2007年3月27日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 もったいない、もったいない。きっと、誰もが羨むような何かが次々と。毎日、通り過ぎていくのでしょう。でも、あいにく。わたしの目は、節穴で。今日も、焦らず、のんびりと。天気がいいねの挨 …
川柳 【川柳】言葉などなくて 二人は今もまだ ばた 2007年3月15日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 いつもblog上でコメントをいただく小僧さんのメッセージに、不肖ながら、思うままに綴ってみたいと思います。どうぞ御笑覧くださいませ。=== …
川柳 【川柳】この線を越えさせぬ血は父だろう ばた 2007年3月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 いつも、僕の。正義と、優しさと、道徳と、決断の。確かな線でいてくれて。ありがとう、これまでの、どうも。よろしく、これからも、どうぞ。=== …
川柳 【川柳】卒業の朝にゆるめておくボタン ばた 2007年3月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 何年か先、そうだね、押入れの奥に仕舞われた箱から。見覚えのある、古ぼけたボタン。「あぁ、これ、懐かしいね」そんなアルバムをめくるような時間を …
川柳 【川柳】逆上がり子供は風にキスをする ばた 2007年3月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 放課後は無限大だった。どんな夢だって、誰も笑わない。階段をのぼっては、必ず見えてくる景色があるのだと、信じて疑わない。得意になるまで、全てを …
川柳 【川柳】封書待つ蕾を愛でる顔をして ばた 2007年3月12日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 合格の嬉しい便りは封筒で届く。この春、新しい道を歩みだす、輝かしい人たちへ。どうか、素晴らしい人生を。そして、その封書を、優しい顔をして、辛抱強く待ち続けた人のために。一生懸命、応 …
川柳 【川柳返歌】貴方の水で花になる花になる ばた 2007年3月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 一日中寝てましたが、熱は変わらず。上がったり下がったりが続くと、さすがに疲れます。今日は外に出なかったので、花粉症もマシでしたけど。観葉植物 …
川柳 【川柳】「幸せか」 君は笑うね 「まあだだよ」 ばた 2007年3月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 そして、僕は。もう少し、高いところにハードルを意識して、なんだか無性に、頑張ってみようと思うのであった。それがいつか、確信に変わるときまで。 …
川柳 【川柳】静脈の母は案じているのかな ばた 2007年3月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 僕の中を流れる血の。母は、イヤイヤ。 父は、ウンウン。そう、だから実は。こんな句も一緒に沿えておきたい、僕の想念。 「動脈の父はわかっているらしい」=== 【掲載】静脈の母は案じ …
川柳 【川柳】くたびれているのは親の膝小僧 ばた 2007年3月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 子供はすやすや、帰り道。そうだね、走り回ったきみの。夢を静かにつないでくれているのは、お父さんと、お母さんの、きっと、その。=== 【掲載 …
川柳 【川柳】蜂蜜と優しい妻がありまして ばた 2007年3月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 正面から、「うんうん」と頷いてみるあなた。行間を読んで、「にやにや」と笑ってみるあなた。悪戯にぼくは、こんなカードであなたを覗いてみたりもするのです。=== 【掲載】蜂蜜と優しい …
川柳 【川柳】春物が隙を伺う冬の背な ばた 2007年3月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 もうすぐ出番。予感ある躍動、さあ、さあ。風は頬に触れて。すっかり温度を帯びた街は、何の演出もいらないような光を放ち、おいでおいでの手招きを始めていた。=== 【掲載】春物が隙を伺 …
川柳 【川柳】傷のあるこんな僕でもいいですか ばた 2007年3月4日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 許されたくて、一生懸命でした。受け入れられたくて、真っ白でした。永続させたくて、全部吐き出しました。そうやって、また。星の歴史のような、長い …
川柳 【川柳】肩落とす子に体温を分けてやる ばた 2007年2月24日 batacchi 川柳と短歌をこよなく愛する明石のコピーライターの日記 無言でそっと?肉まんでも一緒に食べようか?いいよ、無理すんな。痛いの、痛いの、飛んでいかなくったって構わない。池に小石を投げ込んで。あぁ、そ …